医薬品製造販売のツムラ(東京都港区)は、自覚しながらもつい我慢しがちな症状や調子が悪いものの病名の診断がつかない症状の総称を「なんとなく不調」と定義し、20〜60代の3000人(男女各1500人)を対象に実態調査を実施、2024年に「なんとなく不調」を感じた経験がある人が78.3%と約8割に上ったなどとする結果をこのほど、発表した。
ツムラは同調査を21年から実施している。20年中の症状の有無について聞いた調査と比較すると、今回は「なんとなく不調」を感じた人の割合は11.2ポイント増加したという。男女比では、女性(82.8%)が男性(73.9%)より高く、20代女性では87.0%に上る。
不調の具体的症状を複数回答で聞いたところ、「疲れ・だるさ」と「目の疲れ」がともに52.6%で最も多く、「頭痛」「肩こり」「寝つきにくい・目覚めが悪い・眠りが浅い・不眠」などが続いた。また、64.5%の回答者が、気象の変化が「なんとなく不調」に影響していると考えていることも分かった。
日本東洋医学会漢方専門医で埼玉医科大非常勤講師の齋藤晶氏は「スマートフォンやパソコンなどの操作時間の増加が目の疲れ、肩こり、頭痛、倦怠(けんたい)感の原因の一つ」とコメントしている。
調査は24年11月25〜26日にインターネットで実施した。
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