「猫と暮らしたい」と思ったとき、まず、どこからお迎えするかを考える人は少なくないでしょう。X(旧Twitter)ユーザーのチャコママさん(@gENGWmMqMVPS03U)は、今から10年ほど前、猫をお迎えしようと出向いた先で、思いがけず“保護猫”を紹介されたといいます。
【写真】宝石のようなブルーの瞳が素敵なイケニャンになりました
「当時、高校生だった娘から『猫と暮らしたい』と言われました。ただ、そのときはどうぶつと暮らすことができないマンションに住んでいたため、まず引っ越し先を探すことから始まったのです。幸い、すぐそばに良い物件があることがわかり、スムーズに引っ越しを済ませることができました。そして、知人から紹介されたお店を訪れたところ、『愛護センターから預かっている保護猫がいるのだけれど会ってみませんか?』と声をかけてもらったのです」
元気いっぱいな子猫との出会い
飼い主さんたちは保護猫のきょうだいと会うことに。すぐ隣の建物に足を踏み入れると、そこにはいくつかワンちゃん用のケージがあり、保護犬も預かっているようでした。ワンちゃんたちが元気にワンワンと鳴くなか、3匹の保護猫きょうだいはケージの中で元気に走り回っていたといいます。
とても小さくはかなげな子猫たちに心を奪われた娘さんは「この猫ちゃんをお迎えしたい」と心が決まった様子でした。一方、飼い主さんは、猫と暮らすことはもとより、保護猫をお迎えするのは初めて。
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そのことをお店の人に伝えると「おとなしい子がいいかもしれませんね」と、3匹のきょうだいのなかから茶白の男の子「チャコ」ちゃんを紹介してくれました。
名付け親は、娘さん。茶色の被毛からイメージをふくらませて命名しました。こうして、2014年8月、生後4カ月のチャコちゃんは新たな猫生を歩み始めたのです。
初めての猫との暮らし、生活に変化も
チャコちゃんをお迎えした飼い主さんは、すっかり早起きになったといいます。
「チャコを迎えてから、朝方人間になりました。毎日、決まって5時ころになると『ニャー』と鳴いて起こしてくるので目覚まし時計いらずです。朝ごはんを作りながら夕飯の下ごしらえをしたり、手間のかかる煮物を作っておいたりと有意義に時間を使えるようになったと思います」
夜は、遅くても11時に寝るようになったという飼い主さん。今ではチャコちゃん中心の生活になったようです。
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今、チャコちゃんに伝えたいこと
チャコちゃんは、現在、10歳(取材時)になりました。
「とてもおっとりとした子です。初対面の人に抱っこされても嫌がりません。動物病院で定期検診を受けるときもずっとおとなしくしています。エコーをするために、おなかの毛を剃られているあいだもされるがままでした」
あとからやって来た同じく元保護猫の女の子「カレン」ちゃんと一緒ににぎやかな日々を過ごしているチャコちゃん。ふたりと暮らし始めて、飼い主さん家族のあいだに会話が増えたといいます。
「よく猫の話をするようになりました。かわいらしい仕草や行動を目にするたび、『かわいい』と言って笑顔になることが増えました」
チャコちゃんと出会うことができたのは、「保護猫ボランティアさんがいたからこそ」と語る飼い主さん。その活動に心から感謝しているといいます。
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「猫は、人を幸せにする力があるなと感じています。ずっとのおうちとのご縁を待っている子がたくさんいることを知りました。保護猫を家族としてお迎えしてくれる人が増えることを願っています」
チャコちゃんとの出会いを通して、多くの気づきを得たという飼い主さん。これからもたくさん幸せな思い出をつくりながらかけがえのない日々を過ごすことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)