サンライズとカラーの共同制作の「ガンダム」シリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。テレビシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が17日から上映を開始。本作の公開を記念して、日本テレビで18日に特別番組が放送された。
【動画】米津玄師「Plasma」が流れる『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』本予告 番組では、1979年の『機動戦士ガンダム』の放送開始から45年。国民的アニメとも呼ばれるガンダムシリーズを大解剖。朝の情報番組『ZIP!』の総合司会・水卜麻美アナウンサーが、ガンダムに触れてこなかった人にもわかりやすく魅力をナビゲートした。さらに『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の主題歌「Plasma」を担当する米津玄師と、鶴巻和哉監督の独占インタビューも公開された。
米津はインタビューで、ガンダムとの出会いを明かした。「ごく一般的にガンプラで遊ぶような子どもだった。ガンダムは、子どものころから慣れ親しんできて、自分なりに関係性が深いものだった」とする。そんな作品とアーティストとして関わることに。オファーを振り返ると「ガンダムの曲を作れるというだけで、すごくありがたいことだった。それにプラスでカラーが作って、鶴巻さんが監督という企画自体も面白そうだった。断る理由が見つからないくらいの感じでした」と口にした。
また、鶴巻監督の『フリクリ(FLCL)』に衝撃を受けたことも語られた。主題歌を引き受けるにあたり、鶴巻監督も会話を重ねたそう。米津は「事細かにお話を受けた。すごく丁寧に伝えてくださって。どうすれば、うまいところにたどり着けるのかを考えながら作った。1回、音楽を作り始めたころの喜びを再現できないかな、と。全部自分で音楽を作った。今まではアレンジを頼んだり、共同でアレンジをすることもあったけど、それもやめて全部1人だけで済ませたら、どういうことになるか。それは子どものころにやっていたこと。ある種、自分の無邪気さみたいなものが宿った曲になったと思う」と主題歌「Plasma」への思いを語った。鶴巻監督も「元気がいい曲調だけど、歌詞は繊細さがある。そういう部分が米津さんっぽい。そういう意味ではよかったですね」と話していた。
本作は「エヴァンゲリオン」シリーズを手掛けるスタジオカラーとガンダムシリーズを手掛けるサンライズによる新たなガンダムシリーズ。日本テレビ系列にて放送を予定している。2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめとする『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズにて監督を務めた鶴巻和哉氏が本作の監督を務め、シリーズ構成は榎戸洋司氏、メカニカルデザインは山下いくと氏と豪華スタッフ陣が集結した。
主人公であるアマテ・ユズリハ(マチュ)の声は黒沢ともよが担当。そのほか、ニャアン役を石川由依、シュウジ・イトウ役を土屋神葉が務める。
■『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』あらすじ
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に巻き込まれる。
エントリーネーム「マチュ」を名乗るアマテは、GQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。
そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。