斎藤元彦知事(47)が返り咲き、大きく注目を集めた昨年11月17日投開票の兵庫県知事選挙。いっぽう斎藤知事のパワハラなどを指摘する告発文書問題は県議会調査特別委員会(百条委員会)で調査が続けられ、昨年12月25日に斎藤知事の最後の証人尋問が行われたばかり。報告書が待たれるなか、百条委員会の委員を務めていた元議員の訃報に衝撃が走っている。
亡くなったのは、元兵庫県議会議員・竹内英明さん。50歳という若さだった。報道によれば1月18日夜に、姫路市内の自宅でぐったりしている竹内さんを家族が発見。その後、搬送先の病院で死亡が確認されたという。
竹内さんは選挙期間中に過熱したSNSでの誹謗中傷に悩まされていたといい、投開票翌日の昨年11月18日に一身上の理由で議員を辞職。同日に開かれた百条委員会では、上野英一委員が竹内さんの状況についてこう明かしていた。
「今回の選挙を通じて言葉の暴力、ネットの暴力が拡散して、本人だけじゃなくて、まず家族がもう狂乱状態にまでなってしまってですね。そのなかで本人はまず、家族を守ることを優先するということで、昨晩も話をされたようですが、奥さんは錯乱状態で『もう政治の道からは退いてほしい』というような訴えがあって」
竹内さんの急死を受けて斎藤知事は1月20日、報道陣の取材に「大変ショックを受けており、心からお悔やみを申し上げます」とコメント。「竹内先生とは知事と議会という車の両輪として、議論を交わさせていただきました。この度、50歳という若さでお亡くなりになられたことについては、痛恨の極みだと思っています」と偲んだ。
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しかし竹内さんの死をめぐっては、虚偽情報も波紋を呼んでいる。
「NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)は、竹内さんの訃報に際してXで《昨年9月ごろから兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていました》などと投稿(※現在は削除済み)。YouTubeでも同様のことを発信していました。しかし兵庫県警はこの情報をキッパリと否定し、同県警本部長の村井紀之氏も『明白な虚偽がSNSで拡散されているのは極めて遺憾』だとコメントしています。
竹内さんは生前、議員を辞職した後も誹謗中傷を受けていたそうです。外出もできなくなるほど生活が脅かされ、周囲に相談していたと聞いています。こうした虚偽情報が拡散されてしまうのは、残されたご家族も望んでいないでしょう」(社会部記者)
竹内さんの急逝にXでは《何人の命が失われるんや。。》《ちょっと、言葉失うんだけど…》《いくらなんでも闇が深すぎる》と、ショックを受ける声が相次いでいる。
【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】
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▼いのちの電話
0570-783-556(午前10時〜午後10時)
0120-783-556(午後4時〜同9時、毎月10日は午前8時〜翌日午前8時)
▼こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▼よりそいホットライン
0120-279-338(24時間対応)
岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)
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