イスラエルとイスラム組織ハマスが19日から停戦期間に入り、人質の解放などが行われました。現地から中継です。
イスラエル南部スデロットです。こちらから見えるのが、1年3か月にわたり戦闘が続けられてきたパレスチナ自治区ガザです。
きのう、停戦が発効される直前まで空爆による爆撃音や街のいたるところで大きな煙が上がっているのが確認されましたが、停戦発効から一夜明け、現在は穏やかな朝を迎えています。
一方で、破壊し尽くされた街の様子が痛々しく残されています。ここで多くの方が亡くなりました。停戦に至るまでの失われたもの多さ、大きさを感じさせます。
イスラエルとハマスは19日から6週間の停戦期間に入りました。停戦初日となったきのう、ハマスは3人の人質を解放。人質となっていた3人の女性がイスラエル側に引き渡されると、国中が歓喜に沸きました。また、イスラエルも収監していたパレスチナ人90人を釈放。
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停戦合意に基づき、ガザ地区にはトラック600台分の支援物資が搬入されたと報じられています。
停戦に至るまで、ガザでは4万6913人の命が奪われました。爆撃音は聞こえなくなりましたが、今も多くの市民が飢えや寒さに直面し、危機的な人道状況にあります。
今後も停戦合意が着実に守られるか、そして、次の段階にあたる「恒久的な停戦」に移行することができるかが焦点となっています。