サーフィン男子で、東京、パリと2大会連続でオリンピック(五輪)に出場した五十嵐カノア(27)が20日、都内の映画館で「Red Bull Surfing 'No Contest Tokyo'」特別先行上映会に出席し、競技普及への思いを明かした。
昨秋に千葉や湘南などで撮影したドキュメンタリー映像を、21日のYouTubeでの放映に先駆けて公開。「目標は世界一のサーファーだが、日本のサーフカルチャーのために何ができるかを考えることも同じくらい大切」と思いをこめた。ロサンゼルスを拠点にするが、約18分間の映像には自らのルーツに迫る内容もふんだんに盛り込まれた。明治神宮や「大好物」というそばなどの日本文化を紹介。「日本人としての『五十嵐カノア』は海外の人は知らないと思う。ストーリーを世界に見てもらえることがうれしい」と声を弾ませた。
プロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)は27日にハワイで開幕する。日本滞在はわずか3日間というハードスケジュールだが、「日本でしか食べられないものをいっぱい食べている」と英気を養った。ここ4カ月間で「今までの中で一番いいパフォーマンスができる状態になった」と自信をのぞかせ、「世界チャンピオンは1人ではなれない。ビデオを見ているみんなの幸せな顔にエネルギーをもらった」と力強く意気込んでいた。
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