マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの去就は依然として不透明なようだ。20日、『BBC』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。
現在27歳のラッシュフォードはマンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身で、2016年2月に18歳でトップチームデビューを飾り、ここまで公式戦通算426試合で138ゴール63アシストをマークしている。ルベン・アモリム監督の下でも公式戦6試合に出場し3ゴールを挙げているが、昨年12月に開催されたマンチェスター・シティ戦で「トレーニングでのパフォーマンスや試合でのパフォーマンス、日常生活での振る舞い、チームメイトとの関係性が重要」との理由からメンバー外に。以降はベンチに座る試合こそあったものの、現在に至るまで1分たりともピッチに立っていない。
こうした状況から、マンチェスター・ユナイテッド退団の可能性が浮上しているラッシュフォード。ミランやドルトムントが今シーズン終了までのレンタルを検討しており、マンチェスター・ユナイテッドも今冬の放出に前向きと報じられている。
しかし、給与や手数料を含めて約6カ月間のレンタル費用総額が800万ユーロ(約13億円)から1000万ユーロ(約16億円)に上る可能性があることから、現在ミランとの交渉は停滞している模様。同クラブはチェルシー所属のポルトガル代表FWジョアン・フェリックスなどの代替案を検討しており、獲得の可能性は低くなっているようだ。
一方で、ドルトムントは引き続きラッシュフォードのレンタルを狙っており、マンチェスター・ユナイテッドとの交渉を進めている模様。ただ、今冬の獲得を実現させるためには、マンチェスター・ユナイテッドが給与の大部分を負担することが必要不可欠であるとドイツメディア『スカイスポーツ』は指摘。さらには、イングランド人FWジェイミー・バイノー・ギテンスと主戦場が被ることから、獲得を疑問視する声もクラブ内部で挙がっているようだ。
こうした現状を考慮すると、ラッシュフォードが今冬マンチェスター・ユナイテッドへ残留する可能性も決して低くはないという。『BBC』や『ガーディアン』によると、ラッシュフォード自身は慣れ親しんだクラブでのキャリア継続を望んでおり、アモリム監督との関係性にも何ら問題はないと感じているようだ。
閉幕が刻一刻と迫る今冬の移籍市場。果たしてラッシュフォードの移籍は実現するのだろうか。