小林製薬、山根社長が退任＝後任に豊田執行役員―３月下旬

　小林製薬は２１日、山根聡社長が退任し、後任に豊田賀一執行役員が就く人事を発表した。３月下旬に予定する定時株主総会後の取締役会で正式決定する。山根氏は、昨年８月に紅麹（べにこうじ）配合サプリメントによる健康被害問題の責任を取って創業家の小林章浩社長（当時）が辞任したことに伴い、社長に就任した。

　山根氏は就任以降、再発防止策の策定や被害者への補償などに努めてきた。２１日に開いたオンライン記者会見で「３月の定時株主総会までに自身も区切りを付けるべきだと考えた」と退任理由を語った。会長には京セラから日本航空に移り、経営再建に携わった大田嘉仁氏が就く。