花王が21日、日刊スポーツの取材に応じ、フジテレビで放映しているCMの差し止め措置をとっていることについてコメントした。
同社は取材に対し、「花王人権方針と花王ウェイにのっとり、総合的に判断した結果、1月18日放送分からフジテレビへのすべての広告を中止いたしました」と回答。今後のCM再開については「今後の適切な調査、検証結果、ならびにその結果に基づくフジテレビ側の考え方や発表内容などを総合的に判断したうえで決定する」とした。
フジテレビへのCM出稿をめぐっては、トヨタ自動車や日本マクドナルドなどがCM放映差し止めなどの措置をとることが、20日までに明らかになっている。21日放送の「めざましテレビ」(月〜金曜午前5時25分)では合計76本のCMのうち約6割の46本が「公益社団法人ACジャパン」提供のCMになっていた。
フジテレビは1月17日、昨年12月に中居正広(52)の女性トラブルに同局社員が関与したなどと報じられて以降、初めて会見を行った。港浩一社長(72)が冒頭で「多大なご心配、ご迷惑をおかけし、説明ができていなかったことをおわびします」などと謝罪し、これまでの経緯などについて説明。外部の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げて、社員の関与の有無などを検証する方針を示した。一方で、具体的な対応などに関する質問には調査を理由に、回答を控える場面が目立った。
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