大井川鐵道は21日、奄美地方の郷土料理「鶏飯(けいはん)」を車内で楽しめる「鶏飯電車」を1月26日から運行すると発表した。同社代表取締役社長、鳥塚亮氏の「元近鉄なのにけいはん(京阪)電車」というダジャレをきっかけに構想した企画だという。
今回の「鶏飯電車」は、かつて近鉄で活躍していた16000系の1両にテーブルを設置し、走行する車内で鶏飯を食べながら、新金谷〜川根温泉笹間渡間の往復乗車を楽しむ企画として実施。これが「観光ダジャ列車」シリーズの第1弾となる。鶏飯は奄美地方の郷土料理として知られ、ほぐした鶏肉や干ししいたけ、錦糸卵などの具材を白飯にのせ、熱々の鶏ガラスープをかけて食べる。
運行日は1月26日、2月1・2・8・9・15・16・22・23日、3月1・2日の計11日間。運転時刻は新金谷駅発10時54分発・川根温泉笹間渡駅11時34分着、川根温泉笹間渡駅11時54分発・新金谷駅12時30分着。列車は2両編成で、うち1両を「鶏飯電車」専用の指定席車両として設定する。
定員は28名、最少催行人員は10名。完全予約制で、料金は1名2,000円(税込)。専用車両の指定席券と鶏飯が料金に含まれるが、乗車券は別途購入が必要となる。体験予約サイト「アソビュー!」にて、1月21日12時から先着順に受付を開始している。(佐々木康弘)