担任の先生に娘のことを訴えても仕方ない……。私は心の声をぐっと抑え込み、仕事を終えると帰宅しました。娘はいつもどおり、寝転んでスマホを見ています。ここ数日、毎朝千円受け取っていたはずの娘。いったいお金はどこへ消えたの?
娘はバッグに荷物をまとめると出て行きました。離婚した後も元夫は近くに住んでいて、私も交流は娘の意思に任せています。娘はときどき元夫の家に出入りして、元夫の現在の妻であるヒトミさんとも仲良くしているようでした。
私は確かにここ数日間、昼食代として毎日お金を渡していました。しかし娘は一度も昼食を買っていなかったのです。担任の先生から確認の電話があり、さらに友だちから食べ物を分けてもらっていたことも判明し、恥ずかしいやら情けないやら……。
さらに渡したお金は、放課後にファストフード店で使っていたことがわかりました。私が激怒すると、元夫の家に逃げて行った娘。事情を聞いた元夫がとんでもないことを言いだし、私はさらにイラつくのでした。
【第3話】へ続く。
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