同レースが行われる中山芝2200mは、非根幹距離であることに加えて中山の中距離以上の重賞では唯一外回りを使用するクセのある条件。一線級の多くが京都記念や中山記念に流れ地力が拮抗したメンバー構成になりがちなことも相まって、他コースだともう一押しが足りないような馬やコース適性のある伏兵が台頭してきやすい。
1.前走の格は重要
過去10年で、今回が昇級戦になる馬は[1-0-2-12]、前走がオープン特別(L含む)の馬も[0-1-0-20]と振るわない。前走が重賞であることが好走条件だが、特に前走がGIの馬は[4-3-2-28]で勝率10.8%、単勝回収率も173%と圧倒的な成績を残している。
2.前走からの間隔はゆったりが良い
前走から中3週以内の馬は1勝しか挙げていない。対して中4週以上のローテーションの馬は9勝。間隔が詰まっての出走よりも、GIなどからゆったりした間隔で臨んでくる馬が好成績を挙げている。半年以上の間隔の馬はアタマあって紐なしだが、妙味はあるのでアタマで一考したい。
3.前走着差に注目
前走で2着以下に負けている馬で、1着馬との着差が0秒5以内だった馬は[7-4-5-31]で複勝率34.0%あるのに対し、前走0秒6-0秒9の着差があった馬は[1-2-2-28]で複勝率15.2%、前走1秒以上敗れていた馬は[0-2-1-40]で複勝率7.0%。出走してくる馬の多くは前走敗れた馬だが、大敗してきた馬が変わり身を見せるケースは少ない。
レーベンスティールは前走が天皇賞(秋)で勝ち馬のドウデュースから0.5秒差の8着。レース間隔も中12週とゆったりしていて、ここへ臨むには理想的なローテーション。この条件のGIIを2勝しているのも心強く、ここは勝ち負け必至だろう。