船橋競馬場で1月22日(水)に行われるブルーバードカップ(3歳・JpnIII・ダ1800m)。24年からダートグレード競走に格上げされたレースで、ダート三冠競走に向けた前哨戦となる。出走枠は中央馬が3頭、地方馬が11頭。昨年は勝ったアンモシエラが京浜盃や羽田盃、東京ダービーでも見せ場を作り、秋にはJBCレディスクラシック制覇と大きく飛躍した。
勝った地方所属馬には羽田盃への優先出走権が与えられる。中央馬が制しても権利は無いが、トライアルの雲取賞、京浜盃は中央馬の出走枠が3頭ずつの狭き門であり、今回で賞金を積んでおけばトライアル出走に確実性が増す。地方馬、中央馬いずれにとっても、大舞台に向けて好走が求められる一戦。今年の三冠路線で主役候補に躍り出るのはどの馬か。発走予定日時は22日(水)の20時5分。主な出走馬は以下の通り。
■クァンタムウェーブ(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)
ダート戦で安定した成績を残すナダル産駒。昨年8月のデビュー戦はスタートでモタつきながら、道中でじわじわ進出すると、直線は手応え楽に3馬身半差の快勝を飾る。続くもちの木賞ではいくらか発馬も改善され、2着馬との競り合いを制して2戦2勝。キャリアは浅いが、そのぶん伸びシロも多く残す。同厩のメルキオルとともに上位進出へ。
■メルキオル(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)
クァンタムウェーブと同じ厩舎でこちらもナダル産駒。昨年6月の新馬戦、続く未勝利戦は結果が出なかったが、ダートに転じていきなり2.3秒の大差勝ち。続くプラタナス賞も逃げて5馬身差と高い適性を示している。前走のジュニアCで再び芝に挑戦して12着だったが、レースを引っ張るスピードは見せた。今回は同厩ワンツーフィニッシュを狙う。
■ジュゲムーン(牡3、高知・田中守厩舎)
ホッカイドウ競馬でデビューを迎え、夏に3連勝を飾るなど、短距離戦で9戦4勝の成績を残した。その後は高知競馬に本拠地を移し、全日本2歳優駿にチャレンジ。単勝632.3倍と超人気薄ではあったが直線で鋭く追い込み、3着とはタイム差無しの5着と大健闘をみせた。さらなる距離延長はカギだが、ハマったときの末脚はダートグレード競走でも見劣らない。
そのほかにも、昨年の平和賞覇者ウィルオレオール(牡3、北海道・小国博行厩舎)、アルテミスS2着馬でダート初挑戦のミストレス(牝3、栗東・矢作芳人厩舎)、3連勝中のバリウィール(牡3、北海道・小国博行厩舎)などが出走を予定している。