JRグループは22日、「青春18きっぷ」を2025年春季も発売すると発表した。サービス内容をリニューアルした今冬に続き、今春もJR線の快速・普通列車など「連続する3日間」または「連続する5日間」乗降り自由のきっぷとして販売される。
「青春18きっぷ」は全国のJR線で快速・普通列車の普通車自由席に乗降り自由となるほか、BRT(バス高速輸送システム)とJR西日本宮島フェリーも利用可能。自動改札機を利用でき、有効期間の最終日は最終列車まで乗車できる。基本的に他社線の利用は不可だが、青い森鉄道の八戸〜青森間(途中下車可能駅は八戸駅、野辺地駅、青森駅)、IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道の津幡〜富山間(途中下車可能駅は津幡駅、高岡駅、富山駅)、ハピラインふくいの敦賀〜越前花堂間(途中下車可能駅は敦賀駅、越前花堂駅)に限り、JR線から他社線経由で当日中にJR線へ乗り継ぐ場合に利用できる。
新幹線と特急列車、快速・普通列車のグリーン車指定席等も、基本的に「青春18きっぷ」での利用は不可となる。ただし、特例として、石勝線の新夕張〜新得間、室蘭本線の室蘭〜東室蘭間は区間内相互発着で利用する場合に限り、普通車指定席の空席を利用可能。奥羽本線の新青森〜青森間は区間内相互発着で利用する場合に限り、特急列車の普通車自由席および全車指定席で運転される快速・普通列車の普通車の空席を利用できる。佐世保線の早岐〜佐世保間、宮崎空港線を含む宮崎〜宮崎空港間も特急列車の普通車自由席を利用できる。
2025年春季は3日間用を2月14日から4月8日まで、5日間用を2月14日から4月6日まで販売。3日間用・5日間用ともに利用期間は3月1日から4月10日まで。発売額は3日間用1万円・5日間用1万2,050円(大人・こども同額)。JR線のおもな駅(指定席券売機を含む)、旅行センター、おもな旅行会社で発売する。なお、利用開始日の変更は有効期間の開始日前または有効期間内で未使用の場合に1回のみ取扱い可能だが、3日間用を5日間用に、または5日間用を3日間用に変更することはできない。
2025年春季の発売に合わせ、「青春18きっぷ」のポスターも制作された。日南線の大隅夏井〜志布志間で撮影した写真を採用しており、「終着駅の志布志駅から真っ直ぐに伸びる軌道は、南から春を届ける道筋のようである」とのこと。「青春18きっぷ」のポスターはJR線のおもな駅で掲出される。(MN 鉄道ニュース編集部)