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広島市南区の自宅で、粘着テープで男児(3)を縛ったとして逮捕された母親と祖父が「(男児が)言うことを聞かない」と供述していることが、捜査関係者への取材で明らかになった。祖父のスマートフォンには虐待されている男児の画像が残されていたことも判明。広島県警は詳しい動機を調べている。
男児は極端にやせており、意識不明の重体となっている。母親の熊谷瞳(26)と祖父の熊谷和弘(52)の両容疑者は2024年9月5日未明、広島市南区のマンションにある自宅で、テープを使って男児の口を覆い、手足を縛って段ボール箱に入れたとする暴行の疑いが持たれている。
捜査関係者によると、両容疑者は取り調べに「間違いない」と容疑を認め、男児が言いつけに従わないことがあったと説明したという。一方、県警が押収した祖父のスマホには母親から送信された画像が保存されていた。テープで縛られた状態の男児が写っており、県警はこの画像などから暴行容疑の日時を特定したという。
事件は今月20日、男児を診察した医師が虐待を疑ったことから発覚した。男児は食事を十分に与えられていなかった可能性もあり、県警は保護責任者遺棄容疑などを視野に捜査している。
男児は瞳容疑者の長男で、一家は5人暮らし。県警は男児のきょうだいについて、当初は「女児2人」と説明していたが、「男児と女児の2人」と訂正した。【中村清雅】
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