LINEリサーチを運営するLINEヤフーは2024年11月、全国の中高生を対象に「将来いちばんなりたい職業」について調査を実施した。
この記事では「男子中学生」のなりたい職業ランキングとその理由を発表。過去のランキングとも比較しながら、その変遷をたどってみよう。
男子中学生のなりたい職業ランキング、1位は?
2024年の男子中学生の「なりたい職業ランキング」では、1位に「スポーツ選手」、次いで「国家公務員・地方公務員」「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」がランクインした。これらは2023年の同調査でもトップ3にランクインしており、人気の高さを物語っている。
それぞれの職業に就きたい理由としては、以下のような回答があった。
■1位「スポーツ選手」になりたい理由
・バスケをやっていてチームの中で強い方だから(中1男子)
・憧れのプレイヤーや先輩がいるから(中1男子)
・クライミングの知名度は低いため、世の中に知れ渡るきっかけとなるような選手になりたい(中2男子)
■2位「国家公務員・地方公務員」になりたい理由
・安定した収入を得たいから(中1男子)
・憧れの先輩が目指していたから(中3男子)
■3位「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」になりたい理由
・身近な人たちがYouTuberをやっていて自分もやりたいと思った(中1男子)
・自分で自由にできて、あまり気にせず人を楽しませることができそうだから(中1男子)
また「将来、働く会社を選ぶときに、特に重視しそうなこと」を尋ねたランキングでは、1位が「給料 / ボーナスなどの待遇がいい(46.1%)」、2位が「休みがしっかりとれる※(44.3%)」、3位が「人間関係 / 職場の雰囲気がいい(31.4%)」だった。
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20年前の「男子中学生がなりたい職業」ランキングは?
では、YouTuberがいなかった頃の男子中学生はどのような職業に就きたかったのだろうか。ベネッセ教育総合研究所が2004年に実施した「第1回子ども生活実態基本調査」によると、「男子中学生のなりたい職業ベスト20」の1位は「野球選手」、2位は「サッカー選手」、3位は「学校の先生」、4位は「医師」、5位は「公務員」だった。この結果を見ると、今も昔もスポーツ選手と公務員はなりたい職業の上位であることが分かる。加えて2004年の調査ではベスト5に入っていた医師や教員が、2024年のトップ10には入っていない点も興味深いところだ。
※回答者のコメントは原文ママです
<調査概要>
調査期間:2024年11月21日〜2024年11月25日
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女(有効回収数:1039人)
調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
<参考>
・リサーチノート「中学生・高校生のなりたい職業、『国家公務員・地方公務員』が人気。男子中学生では『スポーツ選手』が1位に」(2024年調査)
・リサーチノート「中学生・高校生のなりたい職業、『国家公務員・地方公務員』が上位」(2023年調査)
・ベネッセ教育総合研究所「第1回子ども生活実態基本調査報告書 [2004年]」
(文:All About 編集部)