『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』の主題歌がアイナ・ジ・エンドの書き下ろし楽曲「花無双」に決定。アニメMVが解禁された。
謎の男・薬売りが人々の情念や怨念に取り憑かれたモノノ怪を鎮めるために諸国を巡る『劇場版モノノ怪』シリーズ(三部構成)。2024年7月には第一章『劇場版モノノ怪 唐傘』が公開され、国内外で高い評価を得た。
第二章は、第一章と同じ大奥を舞台に、家柄同士の謀略と衝突に翻弄される女性たちの葛藤や苦悩が描かれる。
第一章に引き続き、アイナ・ジ・エンドが主題歌を担当。本作のために自ら書き下ろした「花無双」は、台本や映像を見た上で生み出された。
「魂が抜けたような表情をする女性のシーンがあったり、描き方が嘘っぽくなくて心に刺さる。めちゃくちゃ人の体温を感じる映画」と語る作品の印象から生まれた主題歌は、優しく語りかけるような歌い出しから琴線に訴える力強い歌声のサビによる緩急ある展開。
穏やかで流麗なピアノ旋律と卓越したストリングスがバンドサウンドに調和した、本作の世界観をより引き立てる壮大なバラード曲だ。
アイナ・ジ・エンドが「『唐傘』よりも目まぐるしい情念が垣間見えたので、もっとダイレクトな歪みを加えたいと思った。『Love Sick』(第一章『唐傘』の主題歌)よりダークな感じになってると思う」と語る本曲は、タイトルの「花無双」も自らが考えた造語。
作品の豊かな色彩感覚を目の当たりにし、「心にぐさぐさ入ってくる美しさが無双しているな、無敵だなと思う箇所がいくつもあり、“無双”という言葉をタイトルに入れたい…花無双だ!」と、タイトルを決めたという。
主題歌決定と併せ、アニメMVが解禁。本編映像をふんだんに使用し、大奥に生きる女性たちの葛藤や複雑な想いが描かれる。
MVを見たアイナ・ジ・エンドは、「涙など身体から出てくる水の表現が多くて、それが美しく見える。それは人間が一生懸命生きてる証だからかもしれない。そういうシーンが今回アニメMVでも使われていて、ものすごく生々しいのに美しい。そして繊細な仕上がりだなと思って感動しました」とコメントを寄せている。
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は3月14日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)