アメリカ・トランプ大統領　意向に従わない政府高官らの解任開始

アメリカのトランプ大統領は自らの意向に従わない政府高官らの解任を始めました。

トランプ大統領は政府が出資するシンクタンクなどで公職についているミリー前統合参謀本部議長ら4人について、「新政権の方針に沿っていない。お前はクビだ！」とSNSに投稿し、解任することを明らかにしました。

アメリカ軍の制服組トップを務めたミリー氏は退任後、トランプ氏を公然と批判していて、トランプ氏としては自らに忠誠心を示さない人物は「粛清」する姿勢を鮮明にした格好です。

トランプ氏は「前の政権から任用され、私の方針に沿わない1000人以上の公務員を特定し、排除するプロセスが動いている」とも投稿しています。

また、アメリカメディアによりますと、国土安全保障庁のハフマン長官代行は、女性として初めて沿岸警備隊の司令官を務めていたリンダ・フェイガン氏を更迭しました。「任務遂行に必要不可欠ではない多様性の取り組みに過度に重点を置いた」ことを更迭の大きな理由に挙げているということで、「ワシントン・ポスト」は、民主党の議員が「トランプ氏は政治的忠誠心に基づいて軍人を粛清するのではないか」と懸念する声を伝えています。