チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第7節が22日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG/フランス)とマンチェスター・シティ(イングランド)が『パルク・デ・プランス(フランス)』で対戦した。
近年のCLベスト16常連クラブと言える両チームだが、今大会はリーグフェーズ敗退の危機に瀕している。前節終了時点でPSGは25位、マンチェスター・シティは22位に沈んでおり、決勝トーナメントプレーオフ圏内(24位以内)入りをかけた重要な大一番に臨んだ。
試合の立ち上がりは、ホームのPSGが前線からのアグレッシブな守備でリズムを作り、ゴールに迫る。一方、アウェイのマンチェスター・シティも縦に早い攻撃でチャンスを作ったが、GKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブに阻まれて得点を奪えず。前半終了間際の45分には、PSGが左サイドの攻撃からゴールネットを揺らすが、オフサイドで得点は取り消し。前半は両チーム無得点で折り返した。
後半開始からマンチェスター・シティはジャック・グリーリッシュとリコ・ルイス、PSGはウスマン・デンベレを投入すると、試合が大きく動いた。
先手を取ったのはマンチェスター・シティ。50分、マヌエル・アカンジのパスからベルナルド・シウバがシュートを放つと、こぼれ球に反応した途中出場のグリーリッシュがゴールへ豪快に蹴り込み、先制に成功する。53分には、グリーリッシュが左サイド深い位置を取ってマイナスのパスを送ると、相手選手に当たってコースが変わり、ファーサイドで待ち構えていたアーリング・ハーランドがゴールに蹴り込んだ。マンチェスター・シティが一気にリードを2点に広げる。
しかし、追い込まれたPSGもすぐに追撃。56分、ブラッドリー・バルコラが左サイドのタッチライン際を個人技で打開すると、ドリブルで一気に加速してラストパス。これを途中出場のデンベレが冷静に決めて、1点差に迫る。さらに60分には、デジレ・ドゥエのシュートがクロスバーに跳ね返ると、難しいボールにバルコラが上手く合わせて、ゴール左に流し込んだ。PSGがあっという間の2得点で、すぐに2−2の同点に追いついた。
その後、2点のビハインドを追いついたPSGに試合の流れが傾いた。マンチェスター・シティが78分にマテウス・ヌネスに代えてジョン・ストーンズを投入すると、選手交代直後のセットプレーでPSGが得点を奪う。ヴィティーニャのクロスをストーンズがクリアできず、ジョアン・ネヴィスが頭から飛び込み、ゴールネットを揺らした。PSGがついに逆転に成功する。
後半アディショナルタイムにはさらにゴンサロ・ラモスが追加点を決めて、4−2でPSGが勝利。PSGはプレーオフ進出圏内の22位に浮上し、敗れたマンチェスター・シティはプレーオフ進出圏外の25位に転落した。
最終節は日本時間1月30日(木)5時から全試合一斉開催され、マンチェスター・シティはホームでクラブ・ブルッヘ(ベルギー)、PSGはシュトゥットガルト(ドイツ)とアウェイで対戦する。