SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2024年8月にYouTubeで話題になった、フーセンガムの「あたり」くじを豊かな発想力からツヤッツヤに磨いていくという前代未聞の動画について、投稿者のhakaihanさんにお話を聞きました。
動画を投稿したのは、さまざまなものを磨く動画を紹介しているhakaihanさん。今回は丸川製菓(マルカワ)のフーセンガムから出てきたあたりくじをレジンに封じ込めて、ツヤッツヤに磨いていきました。
まずはあたりくじにレジンを塗り、薄く硬化します。これを細長い直方体のレジン型に入れて厚さを増したら、今度は反転させ、裏側も同様にレジンを流し込み硬化します。
これで、半透明の直方体にあたりくじが封入されました。ここまででも十分満足できそうな見た目ですが、hakaihanさんはここからまず、#180から#3000の耐水サンドペーパーで磨き(※)、さらにピカールクロスでも丁寧に磨いていきます。
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(※)研磨剤の数字(粒度)が大きいほど目が細かい
サンドペーペーで磨くとかなりピカピカになりましたが、hakaihanさんの追求はまだ序盤のようです。ここから#8000の研磨シート、#15000の磨きクロス、さらに#30000のポリッシングパウダーから#100000のダイヤモンドペーストでひたすら研磨。ひたすら磨いたら、まるでガラスやアクリルのような透明感を持つあたりくじが完成しました!
●さらに縁起の良い姿になったあたりくじに……
完成したあたりくじは、ボールチェーンを通してキーホルダーの姿に。ここまで生まれ変わったあたりくじに対し、コメント欄では「ここまでやってもらったら『あたり』も本望だろう…」「あたりくじちゃん、昔のホテルのルームキーみたいになって…」という声や「あっ そうだ当たりを磨こうと思って実行するのは全世界であなただけですぜ(褒め言葉)」「終わりかな? 綺麗〜って思ってる間に知らない道具が出てくるのが何度も繰り返されるのすき」と称賛する声が寄せられていました。
また「当たりを磨いてみた…何を言ってるのか動画を見るまで理解出来なかった…」とタイトルから想像できなかった内容に驚いたという声も多く見られました。
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ねとらぼ編集部では、投稿者のhakaihanさんに、あらためて“レジンにあたりくじを閉じ込めて磨く”発想に至ったきっかけや、作業時のこだわりなどについて話を聞きました。
●「確かに世界初かと思いました!」
――多くのものを磨いていく中で、フーセンガムのあたりくじを選んだきっかけを教えてください。
hakaihanさん: ある日、風呂に入っているとき、あたりくじをUVレジンに閉じ込めたらきれいな仕上がりになるのではないかと思ったからです。イメージしたのは昔のホテルのキーホルダーです。
――総作業時間はどのくらいかかりましたか。
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hakaihanさん: 6時間くらい。
――あたりくじを磨いたときのこだわりがあれば教えてください
hakaihanさん: 一つ一つの磨き行程(番手)を丁寧に作業することにこだわりました。各磨き行程の磨き具合を見誤るときれいな仕上がりになりませんので。
――「あたりくじを磨く」という文字列からは想像できない内容に興味をひかれた人が多かったように見受けられました。寄せられたコメントなどの反応で、印象に残っているものはありますか
hakaihanさん: 「あっ そうだ当たりを磨こうと思って実行するのは全世界であなただけですぜ(褒め言葉)」というコメントです! 確かに世界初かと思いました!
――ありがとうございました
hakaihanさんはほかにも、コインや缶、果物など、さまざまなものを磨く動画を自身のYouTubeチャンネルに投稿しています。
動画提供:hakaihanさん
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