米Googleは1月22日(現地時間)、現実世界でマルチモーダル理解を活用するエージェント「Project Astra」を、向こう数カ月でAndroidおよび「Samsung Galaxy S25」のGeminiアプリに導入する予定だと発表した。
韓国Samsung Electronicsが同日開催した新製品発表イベントに動画で参加したGoogle DeepMindのデミス・ハサビスCEOはProject Astraを「みなさんの毎日の生活を便利にするユニバーサルなAIアシスタント」と紹介し、「その機能の一部をSamsungとの提携でみなさんに提供できることを嬉しく思います」と語った。
Project Astraは現在、限られたテスターにAndroid端末上で動作するバージョンが提供されている。
SamsungのGalaxy S25シリーズとGoogleのPixel 9シリーズには同日から、「Gemini Live」で画像、ファイル、YouTube動画に関する会話が可能になる機能の展開が始まった。
|
|
Pixel 9の場合であれば、例えばGoogleフォトにある写真をGemini Liveに見せてその内容について質問し、会話を始めることができる。
数カ月中に使えるようになるProject Astraの機能というのは、その延長上にあるもので、端末のカメラに写しているものや、表示しているWebサイトについて会話できるようになる。
ハサビス氏は例として、端末のカメラでこねているパン種の伸び具合を写し、こね方が十分かどうか確認する様子を紹介した。
ハサビス氏は、「メガネやヘッドセットでも提供できるようになるのを楽しみにしている」とも語った。上記の例をメガネで実現できれば、端末を汚れた手で操作せずにGeminiと会話できるようになるだろう。
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。