サッカー元日本代表の柿谷曜一朗(35)が23日、セレッソ大阪のホームスタジアム「ヨドコウ桜スタジアム」で現役引退記者会見を行った。
【写真】勇姿がズラリ!柿谷曜一朗の歴史を振り返るパネル
柿谷は「若いときは問題児で、大人じゃないままサッカー選手になって、まさか35歳までプレーするとは思ってなかった」と振り返った。そして、「ある程度、自分が思っていたような活躍はセレッソ大阪では、できたと思う」と回想した。
一方で、引退を決めた理由について「サッカーが好きで、こんな僕にあったスポーツはないと思っていたが、今思うのはしんどくて難しくて…」と苦悩も吐露。「新しいステージに立ってみたい」との思いが数年前からあったと明かした。
“天才”と呼ばれることについて「もうやめてくれ。正直、すごく嫌でした」と本音。「自分では、そう思ってプレーしたことはなく、気がつけば、そういうプレーになっている。しかし、それを天才と言われるのも嫌だった」と告白した。
そして、「基本的なサッカー技術についてはすごい選手とレベルが違う。運動神経がよかったので、ミスをミスじゃないように動けば、ミスではなくなる」と自身のプレーを分析。「90分通して、それこそ子どもたちが帰り際、”柿谷のプレーは何だったのか”と思い出してくれたらいいなと、思いながらプレーしていた」と話した。
柿谷はセレッソ大阪の下部組織を経て、2006年に同クラブとプロ契約。その後、徳島ヴォルティスに期限付き移籍後、12年にセレッソ大阪に復帰。日本代表や海外移籍も経験し、セレッソ大阪や名古屋グランパスを経て、2023年からは徳島ヴォルティスでプレーしていた。