「猫と一緒に暮らしたい」。そんな思いを抱いたことがある人は少なくないでしょう。X(旧Twitter)ユーザー・とうにゅうさん(@chankokoume)さんは、その願いを実現しました。
【写真】お迎え当初から大変身!…成長した猫さんはゴージャスな被毛が素敵な黒猫になりました
家族になったのは、長毛の毛並みが美しい男の子「ソワ」くん。飼い主さんとの出会いについて、その軌跡にまつわるお話をうかがいました。
ソワくんとの出会いは運命の“鼻チュー”から
飼い主さんは、猫と暮らすためにさまざまな行動を起こしました。まず、猫と暮らすことができる住まいを探し、引っ越し。
さらに、「保護猫を迎えたい」という願いを実現するために行動します。
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「保護猫については、テレビやネットなどでよく見ていました。自宅のそばで猫の保護活動をしている『NPO法人 猫色protectionむろらん』さんのもとを訪れることに。そこで、ふわふわのしっぽが印象的なソワくんに出会ったのです。なんと、私に“鼻チュー”をして猫流のあいさつをしてくれたのです。『この子しかいない!』と思いました」
こうして2023年4月18日、生後推定8カ月のソワちゃんを家族として迎え入れました。この日を「家族記念日」として、毎年お祝いをするようにもなったといいます。
お迎え後の成長と発見
ソワちゃんとともにおうちに帰った飼い主さんは、ただただ感動。そして、ソワちゃんのことをひたすら見守り続けたといいます。
「初日は、ケージの中に設置しているハンモックに入って体を丸めてじっと動きませんでした。そんなソワくんのことを、私はそばで正座をしてずっと眺めていたのです(笑)。当初は、風邪をひいて結膜炎を患っていました。初めて猫と暮らす日々に加えて、ソワちゃんに目薬をさすことが難しく苦戦したのを覚えています」
その後、ソワちゃんはおなかの調子を崩してしまいました。すぐに病院を受診し、ごはんとして与えているフードを変える提案を受けたといいます。
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「血のついた便が出たため、あわてて病院へ駆け込みました。すると、先生から『ごはんが合わないのでは?』と言われたのです。自分なりに調べて、フードを変更したところ、どんどん症状が良くなりました。そして、体つきもしっかりしてきたのです。現在は、体重のコントロールのため日々、食生活を工夫しながら過ごしています」
また、お迎え当初と比べて大きく変化したこともあるのだとか。
「最初は、シュッとした感じの黒猫さんでした。ところが、いつのまにかブラウンやグレー、ホワイトの被毛が混じり合い、ふわふわ、もふもふになったのです。毎月、生活の様子を報告していた施設の方にも驚かれるほどの変貌ぶりでした」
今、飼い主さんがソワちゃんへ思うことは
ソワちゃんは、今年4歳になりました。
とても穏やかで優しい性格の子になったそうです。
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「威嚇のようなことは一度もしたことがありません。普段、おうちで暮らしている猫はソワちゃんだけだからかもしれませんが、とても落ち着いた子です。また、甘えん坊で寂しがり屋な一面もあるので、いつもくっ付いていくるところがかわいらしくてたまりません」
また、ソワちゃんはおしゃべりが上手なのだそう。
「声がとてもかわいらしいのです。撫でられるのも大好き。特におなかを撫でられるのが好きなようです。すぐにひっくり返ってへそ天になり、『撫でて』とおねだり。そんな姿がたまらなく愛おしいです」
飼い主さんは、今年の七夕、短冊に願いごとを書きました。一体、どんなことをしたためたのでしょうか。
「『ソワくん大好き、元気に長生きしてください!』と書きました。きっと願いが叶うと信じています」
ソワちゃんもまた、1日でも長く飼い主さんと一緒にいたいと思っているでしょう。そしてその願いは、きっと叶えられると信じています。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)