チェルシーに所属するポルトガル代表DFレナト・ヴェイガが、ユヴェントス加入に迫っているようだ。22日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
2003年7月29日生まれで現在21歳のヴェイガは、元カーボベルデ代表FWネルソン・ヴェイガ氏を父に持つ、身長190センチメートルの左利き。中盤や左サイドバック、センターバックなど複数ポジションでのプレーを可能としている。
スポルティングの下部組織出身だが、トップチームでのプレー経験はなく、アウクスブルクへの期限付き移籍を経て、2023年8月にバーゼルに完全移籍となった後、2024年7月にチェルシーに1200万ポンド(約23億円)と見られる移籍金で完全移籍加入し、2031年6月30日までとなる7年契約を締結した。
今シーズンここまで複数のポジションをこなしながら、公式戦18試合出場で2ゴール1アシストを記録しているヴェイガだが、プレミアリーグでの先発出場は1試合しかなく、控えメンバーとしてカップ戦での出場が主となっている。このような状況から、同選手はさらなる出場機会を求めているほか、センターバックでの定期的な出場も望んでいることから、移籍を検討していることが噂されていた。
当初は、加入半年しか経っていないものの、チェルシーからの完全移籍も含めた移籍を模索していることが報じられていたが、後にただ出場機会を求めた移籍だけを望んでいることも指摘されていたなか、今回の報道によると、ついに移籍先が決定したという。
これまでドルトムントやラツィオなどからも関心が寄せられていたヴェイガだが、ユヴェントスに加入することで合意した模様。また、移籍形態は買い取りオプションや義務などの条項が付随しない単純なレンタル移籍となり、給与などはチェルシーが負担し、期間は今年6月までとなるようだ。
なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、レンタル移籍料は500万ユーロ(約8億円)となり、ユヴェントスではセンターバックで起用される見込みとなっているほか、6月の移籍期間終了後にはFIFAクラブワールドカップ2025に参加するためにチェルシーに戻ることも伝えられている。