今月の第101回箱根駅伝で2年連続8度目の総合優勝を飾った青山学院大(青学大)の原晋監督(57)が、実業団の姿勢に疑問を呈した。
23日、東京・渋谷区の同大青山キャンパスで優勝報告会を開催。3月16日に実業団と争う「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」に向け、「優勝狙いで頑張っていきたい」とベストメンバーを組む構えを示した。
同大会には、実業団と大学それぞれ9チームの計18チームが出場。大学は、昨年11月の全日本大学駅伝で上位入賞した国学院大、駒大、青学大の“3強”などが出場。一方の実業団は、元日の全日本実業団対抗駅伝で5年ぶりの優勝を果たした旭化成らが参加するが、その陣容に不満を示した。
「実業団と学生のガチンコ勝負にもかかわらず、実業団の上位チームが出ていない。特にHonda。なぜ出ないのか。経営者の皆さんは何を考えているんですかね。経営者に問いたい」。ニューイヤー駅伝準優勝の強豪を“名指し”した。
「強化の1丁目1番地は、僕は駅伝だと思う。日本独自の文化で、陸上競技、長距離の発展と強化の柱は駅伝。そのために多くの実業団チームが存在している」と持論を展開。「ニューイヤー、箱根が終わった直後で、多くのファンに注目を浴びる時期に行われる駅伝に実業団上位チームが出てこないというのはあり得ない。長距離を本当にメジャースポーツにしようとする気構えがあるんですか。何のために存続しているんですか。何のために部を作っているんですか」とたたみかけた。
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大会は、70年大阪万博開催地の万博記念公園(吹田市)をスタートし、25年大阪・関西万博の会場となる夢洲がゴール。7区間約55キロのコースで、大阪城や道頓堀、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)など大阪市内の名所を駆け抜ける。【飯岡大暉】
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