LINEリサーチを運営するLINEヤフーは2024年11月、全国の中高生を対象に「将来いちばんなりたい職業」について調査を実施した。
この記事では「女子中学生」のなりたい職業ランキングとその理由を発表。過去のランキングなどと比較しながら、その変遷をたどってみたい。
女子中学生のなりたい職業ランキング、1位を獲得したのは?
2024年の女子中学生の「なりたい職業ランキング」で、1位となったのは「イラストレーター」。次いで「教師・教員・大学教授」「看護師」がランクインした。
2023年の同調査では3位だった「国家公務員・地方公務員」は5位に下落。2位だった「歌手・ミュージシャン」はトップ10圏外となった。
それぞれの職業に就きたい理由については、以下のような回答が寄せられた。
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・絵を描くのが好きだから、自分の好きなことを仕事にしたい(中1女子)
・漫画やアニメが好きでファンアートとかを見て自分も描けるようになりたい(中3女子)
■2位「教師・教員・大学教授」になりたい理由
・学校の先生が楽しそうに仕事していたから(中1女子)
・今の先生が自分の心の支えとなっていて、自分も誰かを支えられるような人になりたいと思った(中2女子)
■3位「看護師」になりたい理由
・おばあちゃんとお母さんがそうだから(中1女子)
・弟の命を救ってくれた看護師さんのように、誰かの命を救いたいから(中2女子)
また「将来、働く会社を選ぶときに、特に重視しそうなことは?」という質問もしてみたところ、結果は「休みがしっかりとれる※(48.5%)」が1位、「人間関係 / 職場の雰囲気がいい(48.1%)」が2位、「給料 / ボーナスなどの待遇がいい(42.7%)」が3位となった。
※有給制度、休日の多さなど
20年前の「女子中学生がなりたい職業」ランキングと比べてみると
では、昔の女子中学生がなりたい職業ランキングはどうだったのか。ベネッセ教育総合研究所が2004年に実施した「第1回子ども生活実態基本調査」によると、「女子中学生のなりたい職業ベスト20」の1位は「保育士・幼稚園の先生」、2位は「看護師」、3位は「マンガ家・イラストレーター」、4位は「芸能人(歌手・声優・お笑いタレントなど)」、5位は「美容師・理容師」だった。
4位の「芸能人」以外は2024年のLINEリサーチによる調査でもトップ10以内にもランクインしていることから、女子中学生の興味関心は今も昔もあまり変わっていないことが分かる。
また「芸能人」「歌手」などがランク外である代わりに、7位に「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」がランクインしているのも、時代の変化を象徴するトピックスではないだろうか。
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<調査概要>
調査期間:2024年11月21日〜2024年11月25日
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女(有効回収数:1039人)
調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
<参考>
・リサーチノート「中学生・高校生のなりたい職業、『国家公務員・地方公務員』が人気。男子中学生では『スポーツ選手』が1位に」(2024年調査)
・リサーチノート「中学生・高校生のなりたい職業、『国家公務員・地方公務員』が上位」(2023年調査)
・ベネッセ教育総合研究所「第1回子ども生活実態基本調査報告書 [2004年]」
(文:All About 編集部)