パリオリンピック(五輪)レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚(24=三恵海運)が23日、東京都内で出身地である香川・高松市の応援イベントに出席。日本グレコ史上最重量五輪制覇を飾ったパリでの舞台裏を明かした。
初めての五輪に「スーパースターになって帰ってきてやる」と、野心に燃えていたという日下。レスリング代表は自身を皮切りに、日本史上最多となる8個の金メダルを獲得した。仲間たちの活躍はうれしかった一方で、当初の目的の達成感はいまいち。メダルラッシュに「(自身の活躍が)埋もれちゃいました」と苦笑した。また、「表彰台で君が代を聴くのがアスリートの憧れ」とした上で、「聞けないからこそ聞きたいのに、(他選手の活躍で)毎日流れていたんですよ」と冗談交じりに懐古。「君が代のサブスクに入った気分でした」と、ちゃめっ気たっぷりに振り返った。
先月17日には世界レスリング連合から男子グレコローマンスタイルの年間最優秀選手として選出された。階級関係なしの栄誉で今度こそ? 「スーパースター」かと思いきや、「レスリング界の大谷翔平です!」とのあいさつに、会場の反応は控えめ。「突っ込んでくださいよ! 全然違いますよ」と頭をかき、イベントに参加した約150人の笑いを誘った。「大谷翔平選手ぐらい注目してもらえるように、少しでも追いつけるように」。これからも世界のトップで輝き続ける。【勝部晃多】
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