ブライトンに所属するパラグアイ代表MFフリオ・エンシソが、イプスウィッチへレンタル移籍することが決まった。クラブからの発表によると、レンタル移籍期間は今シーズン終了時までにあたる2025年6月30日までだという。
エンシソは2004年1月23日生まれの現在21歳。母国のクラブ・リベルタでキャリアをスタートさせると、瞬く間に輝きを放ち、2022年夏にブライトンへ完全移籍加入した。加入初年度は定位置確保に苦しんだが、シーズン終盤から出場機会を確保。昨季からは背番号「10」を託されたが、ケガに悩まされる1年間となった。今夏のファビアン・ヒュルツェラー監督就任後は序列が低下しており、ここまで公式戦16試合のピッチに立っているものの、スタメンでの出場機会は6試合のみ。ブライトンでは2年半で公式戦通算57試合出場5ゴール6アシストを記録しているが、このタイミングで“武者修行”へ出ることが決まった。
また、エンシソは2021年6月にパラグアイ代表デビューも飾っている。昨年夏にはコパ・アメリカ2024の全3試合に出場して1ゴールをマーク。直後に行われたパリオリンピック2024にもU−23パラグアイ代表の一員として参戦し、4試合のピッチに立って1ゴールを挙げた。これまでに国際Aマッチ通算では23試合出場2ゴールを記録している。
レンタル移籍に際し、エンシソは新天地のイプスウィッチを通してコメントを発表。次のように意気込みを明かした。
「ここに来ることができて本当に嬉しい。監督との会話は素晴らしいものだったし、僕を信頼してくれた監督とクラブにとても感謝している。ここでスタートを切るのが待ちきれないね。僕は本物のファイターだし、どの試合でもベストを尽くすよ」
なお、イプスウィッチ側の発表によると、エンシソは近日中にチームのトレーニングに合流予定だという。イプスウィッチは25日にプレミアリーグ第23節のリヴァプール戦を敵地で控えているが、同試合にも出場可能のようだ。
今シーズン、ブライトンはプレミアリーグ第22節終了時点で8勝10分4敗の成績を残し、勝ち点「34」で9位につけている。一方、23年ぶりにプレミアリーグを戦うイプスウィッチは、ここまで3勝7分12敗の勝ち点「16」で18位に位置。現時点では降格圏に沈んでいるが、パラグアイの“至宝”は、イプスウィッチを残留へ導くような活躍を見せられるだろうか。
【動画】イプスウィッチがエンシソ加入を正式発表!
Welcome to Town, Julio Enciso. 🙌🇵🇾 pic.twitter.com/Ii9o65Un9F— IPSWICH TOWN (@IpswichTown) January 23, 2025