ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第7節が23日に行われ、ホッフェンハイム(ドイツ)とトッテナム(イングランド)が対戦した。
ここまで6試合を消化したリーグフェーズで3勝2分1敗を記録し、勝ち点「11」の9位につけているトッテナム。今大会は開幕3連勝と順調なスタートを切った同クラブだったが、直近は3戦未勝利と勢いを失っている。また、所属するプレミアリーグでも現在15位と低迷中。アンジェ・ポステコグルー監督の退任論が浮上するなかで27位ホッフェンハイムとの一戦を迎えた。
試合は開始早々の3分にトッテナムがスコアを動かす。ハーフライン付近で相手GKからのロングボールを回収し、右サイドでパスを受けたペドロ・ポロがフィードを供給。最終ラインの裏に抜け出したジェームズ・マディソンが鮮やかなコントロールで収めると、右足を振り抜いて先制弾をマークした。
さらに、22分にはトッテナムのカウンターが輝く。スローインからパスを繋ぐホッフェンハイムに対し、マディソンがプレス。ミスを逃さずセンターサークル付近でインターセプトすると、ドリブルで複数のマーカーを引きつけながら左脇のソン・フンミンにスルーパスを出す。ボックス内で放ったシュートはDFに当たってゴールへと吸い込まれ、トッテナムが大きな追加点を挙げた。
33分にはトム・ビショフのミドルシュートが枠を捉えたものの、トッテナムGKブランドン・オースティンがタイミングを外されながら抜群の反応でセーブ。ゲームはアウェイチームが2点のリードを保ってハーフタイムに突入した。
後半立ち上がりはホッフェンハイムが主導権を掌握する。55分に左サイドからクロスを送ると、跳ね返されたボールを回収して2次攻撃に移行。アントン・シュタッハが右サイドに展開し、パヴェル・カデジャーベクが浅い位置から右足でクロスを入れる。ファーで待つアンドレイ・クラマリッチが頭で合わせるが、惜しくもボールはクロスバーに嫌われた。
それでも68分、ホッフェンハイムが自陣ペナルティエリア内でソン・フンミンのクロスをカット。素早く繋いでカウンターに転じると、シュタッハが左サイドを駆け上がるクラマリッチへとパスを送る。外側を走るダヴィド・ユラーセクにボールが渡り、ダイレクトでゴール前にクロス。飛び込んできたシュタッハがワンタッチで合わせて1点を返した。
反撃を許したトッテナムだったが、77分にカウンターからソン・フンミンが左足でネットを揺らして再びリードを拡大。88分には再度失点を喫したものの、3−2で勝利して決勝トーナメント進出に前進した。次節(最終節)は30日に行われ、ホッフェンハイムはアウェイでアンデルレヒト(ベルギー)と対戦。トッテナムはホームでエルフスボリ(スウェーデン)と対戦する。
【スコア】
ホッフェンハイム 2−3 トッテナム
【得点者】
0−1 3分 ジェームズ・マディソン(トッテナム)
0−2 22分 ソン・フンミン(トッテナム)
1−2 68分 アントン・シュタッハ(ホッフェンハイム)
1−3 77分 ソン・フンミン(トッテナム)
2−3 88分 デビッド・モクワ(ホッフェンハイム)