バルセロナは23日、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホとの契約を2031年6月30日まで延長したことを発表した。
現在25歳のアラウホは、2018年8月にボストン・リーベル(ウルグアイ)からバルセロナの下部組織へと加入し、翌年10月にトップチームデビューを飾った。2020−21シーズンに公式戦33試合に出場して以降は最終ラインの主軸に定着し、ここまで公式戦通算155試合出場で8ゴール6アシストを記録。今シーズンはハムストリングの負傷により出遅れたが、今月4日に行われたコパ・デル・レイ(国王杯)3回戦で戦列復帰し、ここまで公式戦5試合に出場している。
そんなアラウホの当初の契約は2026年6月30日までで、スペイン紙『アス』によると、これまでバルセロナは財政状況に合わせた新契約オファーを2度提示していたものの、同選手の代理人は金額に満足せず、返答すらしない状況が続いていた。
このような状況から、今冬の移籍市場ではユヴェントスから強い関心が寄せられていることが明らかになり、一時はアラウホも移籍を決断したとも報じられていた。しかし、バルセロナのスポーツダイレクターを務めるデコ氏が会談を実施し、同選手に残留を説得することに成功したことから、今回の新契約締結が実現したようだ。
それでも、『アス』はバルセロナの状況がはっきりとしない場合には移籍交渉ができる選択肢をアラウホが留保しており、クラブが新契約締結の際に同選手の契約解除金の金額を公表していないことは注目すべき点であることも伝えている。これにより、状況によっては今夏の移籍市場で再び退団の可能性が浮上すると見られており、今後の動向にも注目が集まることが予想されている。