野杁正明、敗戦から1ヶ月で再起戦「初の2連敗で逆に良い意味で吹っ切れました」

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2025年01月24日 11:55  ORICON NEWS

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『ONE 170』でシャーキル・タクレティと対戦する野杁正明(C)ONE Championship
 現地時間24日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE 170』で、キックボクシングルールでシャーキル・タクレティ(イラク)と対戦する野杁正明が、試合前にインタビューに応じた。

【写真】かなりの身長差… 野杁正明とシャーキル・タクレティ

 K-1で2階級制覇した野杁は昨年6月にONEに参戦し、初戦はランキング3位のシッティチャイ・シッソンピーノンに判定負けで黒星デビュー。初勝利を目指して12月にメンヤンと対戦したが、1ラウンド開始直後に右ストレートを被弾しダウンを奪われ、その後も盛り返せずに判定負け。キャリア初の2連敗を喫した。

 まさかの連敗で一時は「引退」も頭によぎった野杁だったが、家族の励ましにより再起を誓い、チームメイトの武尊らと練習を再開。そして敗戦からわずか1ヶ月でONEでの3戦目に挑む決断をした。インタビューでは「連勝中のチームを背負いすぎたというか、考えすぎた。部分があって。ただ今は、その初の2連敗で逆に良い意味で吹っ切れました。結局はリングに上がるのは僕自身ですし、そこを支えてくれる色々な人はいますけれど、本当に楽しむことが1番だと思いました」と心境を明かしている。

 なお、野杁とタクレティはともに計量&ハイドレーションをクリア。サブミッション・グラップリングでマルセロ・ガルシアvs.今成正和や、フェザー級 ムエタイ 世界タイトルマッチでタワンチャイ・PK・センチャイvs.スーパーボンも行われる本大会は、U-NEXTできょう24日午後8時15分より見放題ライブ配信される。

●野杁正明インタビュー
・対戦相手のタクレティ選手の印象はいかがですか?
「キックボクシングルールで試合している映像を見ていないのでなんともあれなんですけど、印象としては“ザ・ムエタイ・ファイター”といった感じです。長身でリーチを活かした攻撃、パンチ、蹴りを出してきて近づいてきたらアッパーだったり、ヒジを打ったり、首相撲で組んだりっていう感じの選手です。相手も自分の前回の試合(リウ・メンヤン戦)を見ていると思うので、前回みたいな距離を潰して圧をかけてくるスタイルで来るのか、 それとも距離を取って戦ってくるのか分からないですが、どう来てもいいように対策はしっかりと練ってきたので大丈夫かなと思います」

・タクレティ選手のファイトスタイルは前回のメンヤン選手とは真逆のタイプに見えますが、それでも前戦を参考にメンヤン選手の様な戦いを仕掛けてくる可能性がありそうですか?
「あるかもしれないですね。それは僕が前回あの様な負け方をしてしまったので。自分にくっついた方が相手にとって安全だと思うんですよ、やっぱり。前回みたく1発を当ててダウンを取って、そのままポイントで逃げるという戦い方もできなくはないので。そういう可能性は0ではないと思います」

・前回のメンヤン戦からそれほど日は経ってないですが、あの試合の反省、修正点などの話し合い、研究・対策は、渡辺トレーナーやteam VASILEUSのメンバーと既に行ったのでしょうか?
「そこをメインにやってきました。僕と対戦が決まる今後の選手は、多分あの試合を対策の参考にすると思いますし、そういう戦い方をしてくる選手も少なからずいると思うので、そうなった時の対処法だったり、前回何がいけなくて、もっとこうしていたら良かったんじゃないかっていうのをトレーナー陣だったりセコンドの人だったりと話して、こうした方がいいよね、ここをもっと強化した方がいいよね、ここは改善すべき点だよねっていうのを皆で意見を出し合いながら、今回は準備を進めてきました」

・その修正だったり、改善していくゴールがあるとすれば、現状、どこまでアプローチできたと感じていますか?
「練習と試合はやっぱり別物になるので、練習でどれだけ100パーセントの動きだったり準備ができても、試合で出せなかったら何の意味もない。今回の準備期間、前回試合終わって、反省点だったり改善点だったり強化するべき点、練習だったりパフォーマンス上げていく上では、100パーセントに近い動きは 出してきてるとは思うので、それを今回の試合でどこまで見せられるかが1番のポイントになると思います」

・ONEに参戦しキャリア初の連敗をしたということで、かなり気持ちが落ちてしまった時があったと報道されています。そこから現在の様に気持ちを持ち直す上で、支えになった言葉や、周囲の言動などあったら教えてください。
「挙げたら沢山あるのですが、トレーナーの方々の気にかけてくださる優しさだったりとか。結構、今までのチームで孤独だったことがすごく多くて。過去のチームの温かさは全くゼロだった訳ではなかったのですが、ここまで高さを感じるチームに所属したのが初めてで。そのチームからの支えてくれる言葉にまずは救われ増した。試合後にチャトリさんと話させてもらい激励されたことも大きかったです。ただ、1番はやはり1番近くで見てくれている妻の存在です。妻からも色々言われましたけど、それが僕の中では1番大きかったです」

・奥様からは日頃からよくそういう言葉をかけて貰えるのですか?
「普段の練習の話は毎日のようにしていますが、アドバイスとかそういうのは偶にくらいで、そういった中でも、妻がやっぱり1番見てくれていますし。少しの変化でも 1番に気づいてくれるのがやっぱり妻なので。そういったところでは感謝しかないかなって僕は思っていますね」

・先程のお話にもありましたが、team VASILEUSのメンバーはいかがですか?野杁選手の背中を押してくれる存在ですか?
「そうですね。1月11日にジムのオープンパーティーやらせていただいて。2025年のteam VASILEUSの初戦は僕なので、良い流れを作りたいです。この後にも、試合がある選手が沢山いるので、そう言った選手たちにも良い流れと良い内容でバトンタッチしたいので、その想いでパワーもらっています」

・武尊選手も海外合宿で物理的には別々ですが、気持ちの上ではセコンドについているような感じですね。
「そうですね。ジムの先輩ですし本当に第一線で活躍しているトップファイターの1人ではいるんですけど、自分にとってはプライベートでも、ずっと常に見守ってくれる感じの本当にお兄ちゃん的な存在です」

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