「マンガの多様な楽しみ方」を讃える第4回マガデミー賞、5部門25作品のノミネートを発表

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2025年01月24日 19:40  マイナビニュース

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TOPPANホールディングスのグループ会社であるBookLiveは、マンガアワード「第4回マガデミー賞」において、審査員が選出した5部門25作品のノミネートを1月23日に発表した。


マガデミー賞とは、「マンガのキャラクターを讃える」をコンセプトに2021年から開催しているBookLive主催のマンガアワード。ただ面白いだけではない、マンガの持つ多様な個性と熱量を発信していきたいという思いから、従来のキャラクターを讃える賞を経て、「マンガの楽しみ方」を拡げる賞を目指している。



第4回の選考対象は、2024年1月1日から12月31日までに紙および電子単行本が発売された、もしくは発売予定があったマンガ作品のうち、最大巻数が10巻までの作品。各部門の受賞作品は、ノミネート作品の中から、マガデミー賞特設サイトでの一般投票により決定する。投票期間は1月23日から2月13日。受賞作の発表は5月14日を予定している。


作画・ストーリー・表現・話題性など、多方面において総合的に「讃えたい」と思えるマンガに贈られる「作品賞」は、『尾守つみきと奇日常。』(森下みゆ)、『COSMOS』(田村隆平)、『正反対な君と僕』(阿賀沢紅茶)、『日本三國』(松木いっか)、『ふつうの軽音部』(クワハリ / 出内テツオ)の5作品。『ふつうの軽音部』には、ふつうの女子高生たちのふつうの軽音部の話だが、とうに青春時代を過ぎた大人や音楽好きなど、幅広い人に刺さるはずというコメントが寄せられた。


物語設定やテーマがユニークで革新的なマンガに贈られる設定賞には、『サンダー3』(池田祐輝)、『ニンゲンの飼い方』(ぴえ太)、『ねこに転生したおじさん』(やじま)、『黄泉のツガイ』(荒川弘)、『ルリドラゴン』(眞藤雅興)

の5作品が選ばれた。『サンダー3』には、マンガという表現の無限の可能性を感じさせてくれる作品として推薦があった。


心に響いた/心が揺さぶられたマンガが選ばれる感銘賞は、『君と宇宙を歩くために』(泥ノ田犬彦)、『恋とか夢とかてんてんてん』(世良田波波)、『この世は戦う価値がある』(こだまはつみ)、『寿々木君のていねいな生活』(ふじもとゆうき)、『やがて、ひとつの音になれ』(草原うみ)の5作品だった。フリーターの主人公に共感できるところも多い『恋とか夢とかてんてんてん』は、直視したくない人間のリアルで愚かな部分や「痛さ」が描かれていて、胸が苦しくなるも読むのを止められないという感想があげられた。


こだわり賞には、作画や書き込み、作品づくりに作者の並々ならぬこだわりを感じるマンガが選ばれた。『カグラバチ』(外薗健)、『佐橋くんのあやかし日和』(三卜二三)、『室外機室 ちょめ短編集』(ちょめ)、『天幕のジャードゥーガル』(トマトスープ)、『龍とカメレオン』(石山諒)の5作品だった。『室外機室 ちょめ短編集』は、表紙のインパクトに始まり、絵の書き込み、短編一つ一つの物語の面白さ、最後にまた1話冒頭へ戻る構成の巧みさなど、短編集としてだけでなく、全1巻マンガとしても完成度が高い点が評価された。


表紙インパクト賞には、表紙から醸し出される独自の世界観に惹きつけられてしまうマンガとして、『妖しいね☆わたしの弟ギョーメイくん』(丸尾ろこミ゛)、『きみの絶滅する前に』(後谷戸隆 / 我孫子楽人)、『シバつき物件』(大森えす)、『スーパースターを唄って。』(薄場圭)、『雷雷雷』(ヨシアキ)が選ばれた。『スーパースターを唄って。』は、作中の登場人物たちが抱いている孤独感や閉塞感を表紙から感じさせてくれ、作品の世界観が表現されているというコメントがあった。(岡渚)

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