ナポリがドルトムント所属のドイツ代表FWカリム・アデイェミに関心を寄せているようだ。23日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』やドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
攻撃の主軸を担っていたジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアが、今冬にパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍したナポリは、アタッカーの補強を画策中。アルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョに狙いを定め、マンチェスター・ユナイテッドとの交渉に臨んでいるが、金銭面で1500万ユーロ(約25億円)の隔たりがあり、獲得できるかは現時点で不透明なようだ。
また、チェルシーも今冬の移籍市場でのガルナチョ獲得に興味を示している模様。こうした状況を考慮し、現在ナポリはアデイェミへの関心を強め、ドルトムントとのクラブ間交渉に臨んでいるという。ドルトムントは今冬の売却を容認しており、ナポリは4500万ユーロ(約74億円)から5000万ユーロ(約82億円)程度の移籍金で合意に漕ぎ着けたいと考えているようだ。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、ナポリがアデイェミ獲得に向けて交渉を進めていると指摘。ドルトムントは売却の準備ができており、移籍が成立するか否かは選手本人の決断次第であると伝えている。
2002年1月18日生まれで現在23歳のアデイェミは、2018年夏に加入したザルツブルクで頭角を表し、2021−22シーズンには公式戦44試合の出場で23ゴール9アシストをマーク。その活躍が高く評価され、2022年夏にはドルトムントと5年契約を締結した。同クラブではセンターフォワード(CF)や左右のウイング(WG)を務め、ここまで公式戦通算79試合で19ゴール13アシストを記録している。
なお、『スカイスポーツ』によると、ドルトムントはブレントフォードに所属するドイツ人FWケヴィン・シャーデの動向を注視しているが、ナポリも同じく関心を寄せているという。