セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズが、レンヌ(フランス1部)への移籍が決定的となっている日本代表FW古橋亨梧についてコメントした。24日、イギリス紙『デイリー・レコード』が伝えた。
現在30歳の古橋は2021年夏にヴィッセル神戸からセルティックに移籍し、在籍3年半で公式戦通算165試合の出場で85ゴールを記録。2022−23シーズンにはスコティッシュ・プレミアシップ得点王に輝き、リーグ3連覇など複数タイトル獲得に貢献してきた。
そんな古橋は、移籍金1000万ポンド(約19億円)でのレンヌ移籍に迫っていることが報じられている。同クラブのホルヘ・サンパオリ監督も「彼は私たちが熱望していた選手であり、チームに厚みをもたらしてくれると思う」と、古橋の移籍が近づいていることを認めていた。
そんななか、ロジャーズ監督も古橋の去就に言及し、「キョウゴは数カ月前から退団を希望していた。明らかにその表明は強くなり、彼が明確に退団を希望しているこの段階に至った。私たちは彼のために取引を行い、最終的な結論を出さなければならない」と、古橋の退団希望に応じてセルティックがエースの売却に動いていることを認めた。
また、ロジャーズ監督は、「彼は3年半の間、クラブにとって素晴らしい選手だったし、私がこれまでも言ってきた通り、彼は失いたくない選手だ」と古橋が代えの効かない選手であることを強調。それでも、「しかし、彼がセルティックに捧げてきた仕事、そして、彼の年齢と現状を認め、退団希望を受け止めなければならない」と、クラブに貢献してきた古橋の意思を尊重しているとした。
ロジャーズ監督はシーズン半ばでの移籍について「タイミングに問題があるのは明らかだ」としつつも、「それでも、(古橋の希望は)寝耳に水だったわけではなく、私たちは認識してきた。彼を失うことは理解しているし、チームを前進させるためには、そのクオリティを補わなければならない。(主力流出は)少し前から続いていることだが、より強力なチームになってこの移籍市場を終えることを期待している」と、古橋の代役となる選手の確保に努めていることも明かした。
また、ロジャーズ監督は、古橋と入れ替わりでレンヌからの加入が噂されるポルトガル人FWジョタにも言及。「まだ最終決定ではない。だが、彼が以前ここでやってきたこと、そして彼のクオリティを考えれば、明らかに私たちのチームにとって素晴らしい補強となる選手だ。うまくいけば、24時間以内に完了させることができるだろう」と、ジョタが2年半ぶりの復帰に近づいていることも認めている。