70歳、3カ月前に厚生年金に入りましたが、私自身から厚生年金事務所に申請しなくて大丈夫ですか？

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、70歳以降に厚生年金に加入したからの質問です。

Q：70歳、3カ月前に厚生年金に入りましたが、私自身から厚生年金事務所に申請しなくて大丈夫ですか？

「70歳ですが、3カ月前に厚生年金に入りました。厚生年金が会社の給与から引かれてますが、私自身から厚生年金事務所に申請しなくて大丈夫ですか？」（オカピー）

A：厚生年金の加入資格を失効する手続きは、自分で申請する必要はありません

厚生年金に加入するのであれば、健康保険とセットで加入することになります。しかし厚生年金の加入期間は、70歳になるまでになります。会社に勤めていても70歳になれば、厚生年金保険に加入する資格を失うことになります。

一方、健康保険の加入資格は70歳以降も継続されます。おそらく相談者の給与から引かれている保険料は、健康保険料になります。

ですが、健康保険の資格は継続されますので、相談者の給与から引かれている保険料は、健康保険料になります。

相談者のおっしゃる「厚生年金事務所に申請」というのは、厚生年金の加入資格を失効する手続きのことかと思います。70歳になり、厚生年金の加入資格を失効する手続きは、勤務先で手続きをするので、自分で申請する必要はありません。

監修・文／深川 弘恵（ファイナンシャルプランナー）

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)