プレミアリーグ第23節が25日に行われ、ウルヴァーハンプトン(ウルブス)とアーセナルが対戦した。
ここまで22試合を消化したリーグ戦で12勝8分2敗を記録し、勝ち点「44」の2位につけているアーセナル。今季も開幕から上位争いを演じる同クラブは、現在プレミアリーグで12試合無敗を維持している。対するは、勝ち点「16」の17位ウルブス。降格圏と1ポイント差と苦しい戦いを強いられており、リーグ戦3連敗中のなかで強豪との大一番を迎えた。
試合は19分にアーセナルが決定機を創出。ポゼッションで相手を押し込みつつ、右サイドから中央でパスを受けたガブリエウ・マルティネッリが左サイドに展開する。レアンドロ・トロサールが右足でインスイングのクロスを入れると、ゴール前に飛び込んできたカイ・ハヴァーツが頭で反応。打点の高いヘディングで合わせたものの、わずかにボールは枠の右に外れた。
すると、前半終盤の43分に大きなターニングポイントが訪れる。アーセナルのコーナーキックをウルブスが跳ね返し、セカンドボールを回収した流れからカウンターに移行。スピードに乗ったトラップで突破を試みたマット・ドハーティに対し、マイルズ・ルイス・スケリーが足をかける形で攻撃を阻止する。ウルブス陣内でのファウルであったが、主審は迷わずレッドカードを提示。アーセナルが数的不利の状況となった。
63分にはウルブスがビッグチャンスを作る。右サイドをドリブルで運ぶパブロ・サラビアが同サイドのネルソン・セメドにパス。細かいタッチでリッカルド・カラフィオーリを翻弄し、左足でクロスを入れる。一度はクリアされたものの、こぼれ球をマテウス・クーニャがボックス手前で回収。右足で狙ったシュートは相手選手の足に当たって枠を捉えたが、GKダビド・ラヤのセーブに防がれた。
そんななか、70分にウルブスのジョアン・ゴメスが2枚目の警告で退場に。有利な立場にあったホームチームだが、メリットを活かせず10人での戦いを強いられることになった。白熱した一戦は直後の74分にスコアが動く。右サイド深くでパスを受けたマルティネッリが鋭くカットイン。左足で入れたクロスは跳ね返されたが、クリアボールに素早く反応したカラフィオーリが左足でダイレクトシュート。DFをすり抜けながらゴール右下に吸い込まれ、貴重な先制弾を挙げた。
結局、そのまま試合は1−0で終了。アーセナルが3ポイントを掴み取った。次節、ウルブスは2月1日にホームでアストン・ヴィラと対戦。アーセナルはその翌日にホームでマンチェスター・シティと対戦する。
【スコア】
ウルブス 0−1 アーセナル
【得点者】
0−1 74分 リッカルド・カラフィオーリ(アーセナル)