【競泳】中村克、女優川島海荷との結婚に「彼女の存在が支えになった。下手な記録では泳げない」

＜競泳：北島康介杯＞◇26日◇最終日◇東京アクアティクスセンター

大規模大会では国内初となる勝ち残り方式の「スキンレース」が行われた。

大会最終日は、男女の50メートル背泳ぎ、自由形が実施された。

男子50メートル自由形は、2大会連続五輪出場の中村克（30＝CHARIS）が制した。

中村は、昨年12月23日に自身のインスタグラムで、女優の川島海荷（30）と結婚したと報告したばかり。

この日が結婚公表後、国内で初の大会出場だった。

スキンレースVで賞金12万円を獲得。場内インタビューでは妻の存在について聞かれて「賞金もあるので、おいしいものでも食べに行こうかなと思います」と話した。

取材エリアでは妻への感謝を口にした。

「（競技に関しては）結婚する、しないはあまり意識にはないんですが」と前置きした上で「水泳とは違う注目を浴びる感じがありますが、ただ下手な記録では泳げないな、というのは正直、思いました。無事に勝ててよかったです」とほっとした表情を見せた。

その上で「存在自体が、かなり自分にとって大きいなと思っています。彼女の存在自体がつらいときも、支えになった」。

中村が、頭に描いたのは東京五輪後だった。

「特に東京五輪が終わった後で、コーチが突然変わったり、本当に苦しい時期が多かった。その中で、特に彼女の存在はぶれず、パリの選考会まで僕を送り届けてくれた。（川島の）存在があって、そこまでたどりつけたと感じているので、すごく感謝していますし。こうやって去年の年末に結婚を発表して、家族が増えたので、一緒に頑張りたい。彼女はお仕事もあるので、お互いに自分のペースを乱さずに、お互いのサポートができればいいなと思っています」と穏やかな表情で口にした。【益田一弘】