個別株で配当生活を目指すときの注意点2つ

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2025年01月27日 12:20  All About

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いざ投資を始めてみると、「安くて良い株を持っていればよいはずなのに、どうしてうまくいかないんだ」と苦労することも多いです。そこで本記事では、配当生活を目指す上で筆者が実際に陥った2つの落とし穴と、対処するコツをご紹介します。
先日、読者より以下の相談をいただきました。

「個別株での配当生活をしたいのですが、なかなか運用がうまくいきません。何かコツがあるのでしょうか」(60代)

株式投資を始めた個人投資家なら、配当金で暮らしていく「配当生活」は誰もが夢見ますよね。

とはいえ、いざ投資を始めてみると、「安くて良い株を持っていればよいはずなのに、どうしてうまくいかないんだ」と苦労することも多いです。そこで本記事では、配当生活を目指す上で筆者が実際に陥った2つの落とし穴と、対処するコツをご紹介します。

落とし穴1:人気株に浮気する

1つ目が「人気株への浮気」です。

配当投資は良くも悪くも地味です。というのも、地味な会社でもないと、配当利回りが高い状態で放置されないからです。

地味だからこそ安く買えるのですが、それが退屈になってしまうことがあります。そして、SNSで流行している派手な会社を見て「こっちの方が楽しそうだな」と浮気したくなるのです。

まさに筆者がそういう経験をしているのですが、派手な会社は目立つ分、株価も高く割高で、配当をそれほど受け取れません。退屈しのぎのために配当収入を減らし、しかも株価も下がってダブルパンチ!となった経験が何度もあります。とほほ……。

「買いたい株を買いたい時に買って大損する」ミスがなかなか減らないと、資産は増えません。ですから、株を買う時に「チェックリストを作る」「パートナー(筆者の場合は妻)に投資判断を共有して二重チェックする」といった対策を練っておくのが大切です。

落とし穴2:安かろう悪かろう

2つ目が「安かろう悪かろう」です。

スーパーマーケットに行くと消費期限が近づいた「見切り品」や形の悪い野菜や果物などの「訳あり商品」が安く売られているのをよく見かけます。

形の悪い野菜や果物に罪はありませんが、見切り品は文字通り「安かろう悪かろう」と言えます。株式市場でもそういう株はたくさんあって、「配当利回りが高いのは、長い間、業績を維持できる見込みの薄い衰退企業だから」「タコ配しているだけで、継続性がないから」といったことがよくあります。

タコ配というのは、タコが空腹の時に自分の足を食べることになぞらえて「自分の資産を切り崩しながら、利益以上の配当を出す」ことです。1株益が100円なのに、1株配が200円、みたいな感じですね。稼ぐ以上に配当を出しているわけですが、長く継続できないと考えられます。

「安かろう悪かろう」を避けるためには、長期的な視座を持って、投資先が配当を出し続けられるかを慎重に検討する必要があります。

YouTuberなどの参入障壁が低いビジネスだと、ライバルが次々に参入してきて競争が激化し、あっという間に利益を出せなくなってしまう可能性もあるので、なるべく参入障壁が高く、利益や配当を長く維持できそうな会社を選びたいところですね。

まとめ

以上をまとめると、以下の2点が大事かと思います。

・人気株に浮気しない
・安かろう悪かろうを避ける

筆者はこの2つの失敗を何度も繰り返し、何千万円と損してきました。この記事がきっかけとなり、ご質問者さまの資産運用が好転すれば幸いです。

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))

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