バレンシアがラ・リーガにおいて、70年ぶりとなる7失点を喫した。26日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
“モンジュイックの惨劇”となった。成績不振により解任されたルベン・バラハ氏の後を継いだカルロス・コルベラン監督の下で、就任後のリーグ戦3試合で1勝1分1敗の五分の成績を収めている他、唯一の敗戦であるレアル・マドリード戦でも善戦しており、降格圏脱出に向けた希望も抱き始めたバレンシア。が、26日に行われた第21節でバルセロナと対戦すると、立ち上がりの3分に先制点を許したのを境に、FWフェラン・トーレスに恩返し弾を献上するなど、屈辱的な7失点。反撃はFWウーゴ・ドゥロの1点にとどまり、1−7の惨敗となっている。
スペイン紙『マルカ』によると、バレンシアがラ・リーガにおいて7失点を重ねたのは、106年のクラブ史の中で、70年ぶり4回目とのことだ。最後の7失点は1954−55シーズンにまで遡り、アスレティック・ビルバオとアラベスにそれぞれ0−7で大敗。残る1試合は、1933−34シーズンのオビエド戦という。一方、対バルセロナの観点では、ガリー・ネヴィル氏が指揮していた2015−16シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)準決勝1stレグで0−7のスコアで敗れていた。
試合後、主将を務める左SBホセ・ルイス・ガヤは「試合を見に来てくれたすべての方々、自宅で応援してくださったファンの方々に対して、僕はこのような結果を見せてしまったという腹立たしさと失望を覚えている。彼らに謝罪する。僕たちは、試合のレベルにも、このシャツのレベルにもふさわしくなかった。チームは上昇傾向にあったけど、今夜は大きく後退する一歩を踏み出してしまった。今はただ、前へと進むしかない」と吐露しつつ、「このような結果になるとは、思っても見なかった。僕たちは傷つく必要がある。忘れることはできない。この悔しさと怒りを次の試合にぶつけられるように、今週は(トレーニングに)取り組んでいく」と雪辱を誓っている。
そんなバレンシアの次戦は来月2日。本拠地『メスタージャ』にセルタを迎え入れることになる。