チェルシー・ウィメン(女子チーム)が、女子サッカー史上最高額で選手を獲得したようだ。26日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
チェルシーは26日、サンディエゴ・ウェーブ(アメリカ)からアメリカ代表DFナオミ・ギルマを獲得し、4年半契約で背番号は「16」となったことを発表した。
なお、これまで女子サッカー界での移籍金最高額は、昨年2月にベイFCがザンビア代表FWレイチェル・クンダナンジに支払った68万5000ポンド(約1億3300万円)となっていたが、今回チェルシーはギルマを90万ポンド(約1億7400万円)で獲得した模様で、女子サッカー史上最高額が更新されたことが『BBC』で伝えられている。
現在24歳のギルマは、2022年にナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)に参加したサンディエゴ・ウェーブにドラフト1位で加入。初年度にはルーキー・オブ・イヤーを受賞したほか、NWSLのディフェンダー・オブ・イヤーも受賞するなど大きな活躍を見せた。
また、U−17から世代別のアメリカ代表に選出され、A代表ではすでに44試合に出場。2024年に行われたパリオリンピックでは全試合に出場し、金メダル獲得に大きく貢献した。そして、FIFAによって毎年発表されている個人賞の「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ2024」では昨年の女子ベストイレブンに選出もされていた。
チェルシー加入が決定したギルマはクラブ公式サイトで「ここに来られてとても幸せで本当に興奮している。現実とは思えない。チェルシーには文化、勝利の精神、スタッフ、選手などここに来たいと思わせるものがたくさんある。学んで成長できる最高の環境だ。今、私が望んでいるのはそれだけで、私にとっては簡単な決断だった」と喜びのコメントを発表している。
史上初となるリーグ5連覇中のチェルシーは、12シーズン率いたエマ・ヘイズ前監督(現:アメリカ女子代表監督)が昨季限りで退任し、今季からソニア・ボンパストル新監督が率いているが、ここまでウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)第12節終了時点で、11勝1分けの無敗で首位を快走。なお、2023年からなでしこジャパン(日本女子代表)FW浜野まいかも在籍している。