中国人俳優が人身売買被害　容疑者の1人が出頭　映画の助監督かたりタイに呼び寄せたか

中国人の俳優の男性が人身売買の被害にあい、タイに入国後、一時行方不明になった事件をめぐり、容疑者の1人が出頭し、25日、中国に帰国しました。

この事件は、中国人で俳優の王星さんがタイに入国後、一時行方不明になり、その後、隣接するミャンマーで髪をそられた状態で見つかったものです。

王さんは特殊詐欺グループに監禁されていたということで、人身売買の被害にあったとみられています。

中国の公安省は、この事件に関わったとされる容疑者1人が出頭し、25日、中国に帰国したと発表しました。

この容疑者は、映画の助監督をかたって王さんをタイに呼び寄せたうえで、バンコクの空港からミャンマーの特殊詐欺グループの拠点まで移動させるための車を手配していたということです。

中国の公安省は「関係国との協力関係を強化し、容疑者の逮捕と監禁された人の救出に全力を尽くす」などとしています。