年明け後公式戦6試合無敗（5勝1分）のバルセロナは、先のスーペルコパ・デ・エスパーニャを制してシーズン最初のタイトルを獲得した一方で、ラ・リーガでは昨年11月からの大失速が続いており、4試合未勝利と首位レアル・マドリードとの勝ち点差は『7』に。そんな中で迎えた26日の第21節でバレンシアと対戦すると、立ち上がりの3分にMFフレンキー・デ・ヨングが先制点を決めたのを皮切りに、MFフェルミン・ロペスがドブレーテを達成するなど大量7得点。バレンシアを7−1のスコアで粉砕している。
1月に入ってから、公式戦7試合目となったバルセロナ。過密日程に加えて、サウジアラビアへの長距離移動も余儀なくされたことも踏まえ、同試合ではFWロベルト・レヴァンドフスキやMFペドリ、MFガビといった主力選手を温存した中、大勝を収めたフリック監督は「フレッシュな選手が必要だった。全員がとても積極的かつ、完璧なプレーを見せてくれた」としつつ、「ゴールに対する貪欲さ、ハングリー精神が好きなんだ。2−0や3−0で満足せず、最後まで戦った。そういう姿勢が好きだし、もっと見たい。ただ何よりも重要なのは、素晴らしいゴールではなくて勝ち点。もっと必要」と攻撃の手を緩めなかったことにご満悦な様子だった。
また、FWフェラン・トーレスやF・デ・ヨングらにチャンスを与え、6試合ぶりのスタメン出場となったフェルミンが2ゴール2アシストの大活躍を見せたことについては「彼は多くのゴールに関与し（試合の）MVPを獲得した。この活躍に満足している。ボールの扱いとフィニッシュが優れているね。本音は各選手にもっと出場時間を与えてあげたいけど、いつもそれが可能というわけではない」と賛辞。続けて「中盤には素晴らしい選手が揃っている。彼は今日、守備面において自身の強みと、素晴らしいダイナミズムを見せてくれた。信じられないほどのプレーぶりだったし、それを見られてとても嬉しいよ。彼の2ゴールとプレーが誇らしい…」と振り返った。
さらに、先のベンフィカ戦後に「僕としては与えられた時間を最大限に活用して、監督の考えを変えることだ」と語り、今冬のクラブ退団の噂を一蹴したCBエリック・ガルシアにも触れた同指揮官は「うん、彼は残るよ。重要な選手だから、ここにいて欲しい。彼もプレーしたいと思っているだろうし、今日のパフォーマンスは素晴らしかった。チームに安定感を与えることも、さまざまなポジションでプレーすることもできる」と重要な戦力だと強調している。
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