フジテレビ、港浩一社長&嘉納修治会長が辞任を発表「メディアの信頼性を揺るがした」

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2025年01月27日 16:06  ORICON NEWS

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フジテレビ記者会見に出席した(左から)港浩一フジテレビ社長、嘉納修治フジテレビ会長(C)ORICON NewS inc.
 フジテレビは27日、中居正広氏の女性トラブルにフジテレビの局員の関与を指摘する一連の問題を受けた記者会見を同局内で開き、港浩一社長が一連の問題の責任を取って辞任することを明らかにした。また嘉納修治会長の辞任も発表された。

【写真】深々と…頭を下げて謝罪した港浩一氏らフジテレビ幹部

 会見の冒頭、嘉納会長は「人権に対する意識の不足から 十分なケアができなかった当事者の女性に対し心からお詫び申し上げます。一連の報道によりまして、視聴者の皆様方、広告主、広告会社の皆様方、 株主の皆様方、メディアの皆様方、そして出演者の皆様方、制作会社 の皆様方、取材先、宛先でご協力いただい皆様、みなみな皆様方に多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを 心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪。

 続けて「この事態を招きました責任は私ども経営者であるという風に思っております。 したがいまして、私は本日付けでフジテレビジョンならびにフジメディアホールディングスの代表取締役会長を辞任することといたしました」と伝えた。

 さらには「また、フジテレビの代表取締役社長並びにフジメディアホールディングスの取締役である港浩一も辞任することといたした」と発表した。

 続けて港社長は「私も第三者委員会の調査対象となっております。全面的に協力して、真実の解明と再発の防止、企業風土の刷新に向けて、尽力していきたいと考えております」と話し、「改めまして、今回の一連の報道により、視聴者の皆様並びに全ての取引先の皆様に多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと、申し訳ございません」とした。

 「先日の会見につきまして、一部のメディアに限定し、かつ、カメラを入れない形で行うという判断は、テレビ局としての透明性や説明責任を欠くものでした。これまでカメラを向けて疑惑を追求してきた会社がカメラから逃げたと言われても仕方のないことでした。メディアの信頼性を揺るがしたことを痛感しております。視聴者、国民の皆様に多大なご迷惑をおかけしました。改めてお詫びいたします。申し訳ございませんでした」と謝罪した、

 港氏は1952年北海道生まれ、76年にフジテレビ入社。ディレクター、プロデューサーとして「夕やけニャンニャン」「とんねるずのみなさんのおかげです」などのヒット番組を手掛けた。2013年には常務取締役、2015年からはグループ会社の共同テレビ社長の歴任すると、22年に6月にフジテレビ社長に就任した。

 会見には港社長に加え、同局の嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、親会社のフジ・メディア・ホールディングス金光修会長が出席した。

 一連の問題をめぐっては中居氏については昨年末に一部週刊誌が、女性とのトラブルがあり高額な示談金で解決していたことと報道。9日夜に中居氏が公式サイトで声明を発表し、トラブルがあったことは事実として「今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります」と謝罪した。その後、各テレビ局やラジオ局のレギュラー番組が終了&降板が相次ぎ、23日にファンクラブサイトを通じて引退を発表した。

 さらには中居氏の女性トラブルに同局員の関与が指摘されると、同局は「内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません」と否定。フジテレビ・港浩一社長は、前倒して定例記者会見を行い「視聴者、関係者に多大なご心配をおかけしていること、現在まで説明ができていなかったことについておわび申し上げる」と謝罪したが、取材者を限定し、テレビ撮影を禁止したために批判が殺到。これを受けて日本生命、トヨタ自動車など少なくとも75社がCM差し替えを決める事態に発展していた。

 同局などは23日の臨時取締役会で、日本弁護士連合会の指針に基づき、利害関係がない委員でつくる第三者委員会の設置を決めたほか、27日に2度目の会見を開くこと発表していた。

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