フジHD臨時株主総会で港浩一氏ら辞任決定 今後「グループ全体の信頼回復に向け全力を」/ほぼ全文

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2025年01月27日 16:22  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

記者会見に臨むフジテレビ港浩一社長(左)と嘉納修治会長(撮影・江口和貴)

フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、臨時株主総会を開き、同HD及びフジテレビ嘉納修治代表取締役会長(74)とフジテレビの港浩一社長(72)が辞任したことを発表した。フジ新社長には同HDの専務取締役の清水賢治氏(64)が就任する。


フジHDの発表は次の通り。


この度の当社子会社の株式会社フジテレビジョン(以下、「フジテレビ」)に関する一連の報道をめぐり、ステークホルダーの皆様にご迷惑・ご心配をおかけしていますことをお詫び申し上げます。本日、当社に対し、嘉納修治代表取締役会長より本日付で代表取締役及び取締役を辞任する旨の申し出があり、港浩一取締役より本日付で取締役を辞任する旨の申し出がありました。また、本日、フジテレビに対し、嘉納修治代表取締役会長及び港浩一代表取締役社長よりそれぞれ本日付で代表取締役及び取締役を辞任する旨の申し出があり、フジテレビは、本日開催の臨時株主総会で当社の清水賢治専務取締役をフジテレビの取締役に選任し、その後の臨時取締役会で2025年1月28日付けでフジテレビの代表取締役社長に選定する決議をしました。当社及びフジテレビは、本年1月23日に設置を決議・公表した第三者委員会による調査に対して全面的に協力するとともに、速やかに再発防止策を講じてまいります。公正で透明性を重視した経営を徹底し、ステークホルダーの皆様からの信頼の回復と企業価値の向上に向けて全力を尽くしてまいります。今回の異動による経営体制は改革に向けた第一段階の体制と位置付けており、一刻も早い信頼の回復に向け、さらに抜本的な経営体制の見直しを検討し実行いたします。


◆異動の理由


当社代表取締役会長及びフジテレビ代表取締役会長である嘉納修治、当社取締役及びフジテレビ代表取締役社長である港浩一は、フジテレビについての一連の報道に関し、こうした事態を生じさせた責任を踏まえ、辞任するものです。両氏は、退任後も第三者委員会が行う調査に責任をもって最大限の協力を行うことを約束しています。新たな経営体制で第三者委員会の調査への協力及び信頼回復に向けた改革を進めるとともに、さらに抜本的な経営体制の見直しを検討し実行いたします。


(中略)


当社グループは、人権を尊重して事業活動に取り組むことを明確にするため「グループ人権方針」を策定し、その遵守に努めております。当社及びフジテレビは、第三者委員会の調査報告書等を踏まえ、役員又は社員によるコンプライアンス等に関する社内規程に違反する行為が確認された場合には、厳正かつ適切に対処いたします。当社はグループを統括する企業として、放送事業の責任の重さを改めて深く自覚しております。皆様の信頼を損ねたことを真摯に受け止め、透明性を徹底した事業運営を通じ、グループ全体の信頼回復に向け、全力を尽くしてまいります。

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