フジテレビは27日、中居正広氏の女性トラブルに局員の関与を指摘する一連の問題を受け、同局内で記者会見を開いた。
【写真】奥まで人が溢れてる…フジテレビ記者会見会場の模様 会見には港浩一社長に加え、同局の嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、フジ・メディア・ホールディングス(HD)金光修社長(フジテレビ取締役兼)が出席。しかし、社長、会長を歴任し、同局の役員を40年以上務める日枝久氏(フジ・メディアHD取締役相談役、フジテレビ取締役相談役)は、同局労働組合の要請があったものの、午後4時の会見開始時刻までに姿を表すことはなかった。
質疑応答では早速、「なぜここに日枝氏がいないのか」と質問があった。嘉納会長、港社長の辞任の理由として、取締役の義務を果たしてなかったということが1つの要因という中で、報道陣は「長く取締役をやってきた日枝氏が最も責任が重いはずですが、なぜここにいないのでしょうか」と語気を強めた。
質問に答えた遠藤副会長だったが、日枝氏に関する言及は少なく、これに他の記者から「なんで逃げるんだよ!」との怒号が飛び交う事態となった。しかしながら、日枝氏の進退に関する言及を含め、登壇者全員が多くを語らなかった。
この日、参加メディアの受付開始時刻は午後2時だったものの、受付開始前から数百人が本社前に集まった。午後2時すぎから受付が開始され、入館前には厳重な手荷物検査も行われ物々しい雰囲気が漂った。
2度目となる今回の会見では、参加メディアを限定せずに各媒体4人程度受け入れ、テレビカメラの参加も許可。10分間のディレイをつけてTVer(ティーバー)やFNNプライムオンラインでも配信。冒頭役員発言まではは急きょ、生配信が可能となった。
一連の問題を巡っては17日に1度目の会見が開かれたものの、出席した港浩一社長の受け答えに加え、取材者を限定し、テレビ撮影を禁止するなどの措置をとったことが大きな批判を浴び、現在までに75以上の企業がフジテレビでのCM放映を見合わせるなど、同局を揺るがす問題にまで発展した。