石油元売り大手のコスモエネルギーホールディングス(HD)は27日、天ぷら油などの廃食油を原料とする「持続可能な航空燃料(SAF)」を、航空大手の全日本空輸と日本航空に4月から供給すると発表した。原料調達と製造を国内で行う国産SAFを本格的に供給するのは初めて。
コスモエネHDによると、日揮ホールディングスなどと廃食油を集め、堺市に新設した大規模な製造設備でSAFを製造する。生産計画は年約3万キロリットル。通常の燃料に3割混ぜて使用すれば、東京とロンドンを大型機で350回往復できる量に相当する。今後、国内外に供給先を広げる。