大韓航空は、エアバスA350-900型機の運航をきょう1月27日から開始した。初便はソウル/仁川発大阪/関西行きで、当初は日本路線に投入する。
エアバスA350-900型機は、全長66.89メートル、全幅64.75メートル、全高17.05メートル。巡航速度は時速907キロ、航続距離は12,277キロ。
世界的に増加する旅客需要への対応、アシアナ航空との統合後のさらなるグローバル化を見据え、2024年4月に同型機6機とエアバスA350-1000型機27機の計33機を発注していた。両機種で大韓航空の既存路線すべてをカバーでき、新たな長距離路線の開拓も可能となる。
座席数はビジネスクラスのプレステージクラスが28席、エコノミークラス283席の計311席を配置している。
プレステージクラスは「1-2-1」の全席通路に面したスタッガード配列の「プレステージスイート」で、座席幅は56センチ、フルフラット時の全長は195.5センチ。モニターは18.5インチで画面のタッチ操作も可能であるほか、リモコンでの操作もできる。電源やUSBポートも装備する。
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エコノミークラスは「3-3-3」配列で、シートピッチは81〜83センチ、座席幅は45センチ。モニターは11.1インチで、リクライニング角は118度。前方の39席は「エクストラレッグルームシート」として、足元スペースが91センチと広い。電源やUSBポートも装備する。
機内Wi-Fiも設置しているほか、機内エンターテイメントシステムはパナソニック・エビオニクス製のeX3エンターテイメントシステムを採用した。大韓航空が設計・製造した貨物ドアを前方、後方、バルクの3か所に設置している。
初便は、ソウル/仁川を午前9時5分に出発し、除氷作業の後に同54分に離陸。大阪/関西には午前11時21分に着陸し、同32分に到着した。折り返し便は、大阪/関西を午後0時56分に出発し、同1時18分に離陸。ソウル/仁川には同2時51分に着陸し、同3時2分に到着した。
運航開始に先駆け、2024年7月から6か月間、シンガポールにあるエアバスのアジアトレーニングセンターで、運航乗務員と教官が特別訓練を受けた。専任整備担当者チームも欧州航空安全庁(EASA)が認定する教育を複数回受講し、同型機の整備士の自社養成やエンジン整備を目的としたメーカーとの協議を行っていくという。
3月29日まで、ソウル/仁川〜大阪/関西線を1日2往復、ソウル/仁川〜福岡線を同1往復の1日3往復6便を運航する。今後、台北やマドリード、ローマなどへ投入を予定している。
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KE723 ソウル/仁川(08:50)〜大阪/関西(10:35)
KE724 大阪/関西(11:55)〜ソウル/仁川(14:00)
KE789 ソウル/仁川(13:10)〜福岡(14:40)
KE790 福岡(15:50)〜ソウル/仁川(17:20)
KE725 ソウル/仁川(15:20)〜大阪/関西(17:10)
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KE726 大阪/関西(18:25)〜ソウル/仁川(20:30)