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28日午前9時50分ごろ、埼玉県八潮市二丁目の県道交差点で、通行人の男性から「道路が陥没してダンプカーが落ちた」と110番があった。交差点の中央付近が陥没し、長径約9メートル、短径約5メートルの楕円(だえん)形で深さ約5メートルの穴ができ、トラック1台が転落した。運転手とみられる男性1人が車内に取り残されており、消防が救助活動をしている。
県警や消防によると、男性は当初呼びかけに応じていたが、穴の中の土砂が崩れるなどして救助活動が難航し、夕方以降は安否が確認できていないという。消防隊員2人が救助活動中に軽傷を負った。
大野元裕知事は28日の定例記者会見で陥没について「下水道管の破損に起因すると思われる」と述べ、県内の下水道管の緊急点検を実施する考えを示した。
県によると、現場付近の地下約10メートルに直径4・75メートルの下水道管が通っている。1983年に供用を開始し、5年ごとに劣化状況などを調査。2021年度に目視で確認した際は、一部に腐食があったが、補修などの早急な対応は必要ない状況だったという。
事故後、下水道管を流れる水量が減っており、県などは壊れた下水道管に周囲の土砂が流入することで道路が陥没した可能性が高いとみている。
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現場は八潮市役所から南東約300メートル。車の往来が多く、周囲には住宅や工場などが建ち並んでいる。近くの会社に勤める男性は「他の道も陥没したらと思うと恐ろしい」と話した。【田原拓郎、加藤佑輔、松本光樹】
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