士郎正宗「攻殻機動隊」を原作とし、監督の押井守によって映画化された「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と「イノセンス」。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」では、公安9課の草薙素子とバトーの活躍を中心に描かれる。1995年の劇場公開から今年30周年を迎えた同作は、2021年に日米同時公開された4Kリマスター版以来の劇場公開となる。
2004年の劇場公開から昨年20周年を迎えた「イノセンス」。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編として、バトーを中心とした物語が展開される。4Kリマスター版が、劇場のスクリーンにかけられるのは今回が初。劇場用に制作された「イノセンス」の4Kリマスター版の初号試写を鑑賞した押井監督は、「今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり……もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました」と感想を語っている。