ヤマダデンキは1月27日に、メットライフ生命保険から同社への出向者が、ヤマダデンキの顧客による保険契約情報を出向元であるメットライフ生命保険宛てにメール送信していたことを発表した。
その他の画像はこちらヤマダデンキの顧客情報がメットライフ生命保険宛てに
メールで送信されていたことが明らかに
●メットライフ生命保険から外部への流出はなし
今回の情報漏えいでは、2020年6月〜2024年12月の期間に、メットライフ生命保険からヤマダデンキへの出向者2名が、ヤマダデンキでの担当業務(会議用資料の作成など)を行う際に、本来ならヤマダデンキから貸与された端末を使用すべきところ、出向元であるメットライフ生命保険の端末で作業を行うために、メットライフ生命保険のメールアドレスへ顧客情報を含むデータを送信していたことが明らかになっている。
漏えいが確認された保険契約情報は6787件に上り、保険契約情報には保険会社名、商品名、証券番号、契約者氏名、被保険者氏名、生年月日などが含まれていた。一方で、機微情報やクレジットカード情報、銀行口座情報は含まれていないという。
漏えいした情報は、出向者の端末内に保管されており、出向者以外は閲覧できない状況にあったため、メットライフ生命保険から外部への流出などはなく、現時点で不正利用された事実も確認されていない。
今回の漏えいを受けて、ヤマダデンキでは同様の事態を再び発生させることがないよう、顧客情報を取り扱う全業務を再点検する。あわせて、個人情報管理体制の一層の強化を図る。
さらに、ヤマダデンキの従業員に対しても、これまで以上に情報の取り扱いや保護に関する教育を充実し、個人情報保護の重要性についての理解を深めていくと述べている。